【化工でん粉の輸入動向】
2015年2月の輸入量は前月および前年同月から大幅に減少
財務省「貿易統計」によると、2015年2月の化工でん粉の輸入量は、3万812トン(前年同月比20.8%減、前月比26.9%減)となった(
図3)。品目別の輸入量は、次の通りであった。
でん粉誘導体 2万8889トン (前年同月比21.7%減、前月比29.7%減)
デキストリン 1924トン (同5.0%減、同82.4%増)
でん粉誘導体の輸入先国は17カ国で、最大の輸入先国はタイであった。主要輸入先国からの輸入量は次の通りで、上位3カ国で輸入量の8割を占めている。
タイ 1万8863トン (シェア65.3%)
ベトナム 2474トン (同8.6%)
オーストラリア 1978トン (同6.8%)
デキストリンの輸入先国は11カ国で、デキストリンの輸入量は、上位輸入先国の数量および各国のシェアも含め、月ごとの変動が大きい。主要輸入先国からの輸入量は次の通りで、上位3カ国で輸入量の8割以上を占めている。
タイ 830トン(同43.1%)
中国 638トン(同33.2%)
ベトナム 173トン(同9.0%)
でん粉誘導体の輸入価格は、2014年12月以降、1トン当たり9万円台の高水準で推移しており、その中でも2015年2月は、直近1年間の最高値となった。
2月の1トン当たり輸入価格は、以下の通りであった。
でん粉誘導体 9万5465円 (前年同月比13.2%高、前月比4.6%高)
デキストリン 12万9158円 (同41.2%高、同9.2%高)