【化工でん粉の輸入動向】
2015年3月の輸入量は前月および前年同月から大幅に減少
財務省「貿易統計」によると、2015年3月の化工でん粉の輸入量は、2万3532トン(前年同月比19.9%減、前月比23.6%減)となった(
図3)。品目別の輸入量は、次の通りであった。
でん粉誘導体 2万2437トン (前年同月比21.6%減、前月比22.3%減)
デキストリン 1095トン (同46.5%増、同43.1%減)
でん粉誘導体の輸入先国は20カ国で、最大の輸入先国はタイであった。主要輸入先国からの輸入量は次の通りで、上位3カ国で輸入量の7割以上を占めている。
タイ 1万2833トン (シェア57.2%)
米国 2056トン (同9.2%)
ベトナム 1950トン (同8.7%)
デキストリンの輸入先国は10カ国で、デキストリンの輸入量は、上位輸入先国の数量および各国のシェアも含め、月ごとの変動が大きい。上位輸入先国からの輸入量は次の通りで、上位5カ国で輸入量の7割以上を占めている。
ベトナム 237トン (シェア21.7%)
タイ 228トン (同20.8%)
米国 147トン (同13.5%)
マレーシア 133トン (同12.2%)
フランス 106トン (同9.7%)
でん粉誘導体の輸入価格は、2014年12月以降、1トン当たり9万円台の高水準で推移していたが、2015年3月ではさらに上昇し、10万円台となった。3月の1トン当たり輸入価格は、次の通りであった。
でん粉誘導体 10万5714円(前年同月比18.5%高、前月比10.7%高)
デキストリン 15万4068円(同2.9%高、同19.3%高)