【化工でん粉の輸入動向】
5月の輸入量は前月から大幅に減少
財務省「貿易統計」によると、2015年5月の化工でん粉の輸入量は、3万3151トン(前年同月比15.9%減、前月比48.2%減)となった(
図3)。
品目別の輸入量は、次の通りであった。
でん粉誘導体 3万1899トン (前年同月比17.0%減、前月比48.5%減)
デキストリン 1253トン (同24.9%増、同36.6%減)
でん粉誘導体の輸入先国は16カ国で、最大の輸入先国はタイであった。主要輸入先国からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の7割弱を占めている。
タイ 2万2119トン (シェア69.3%)
米国 1489トン (同4.7%)
ドイツ 1387トン (同4.3%)
ベトナム 1365トン (同4.3%)
フランス 1226トン (同3.8%)
デキストリンの輸入先国は10カ国で、デキストリンの輸入量は、上位輸入先国の数量および各国のシェアも含め、月ごとの変動が大きい。上位輸入先国からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の3割以上を占め、その他の国はいずれも10%台以下となっている。
タイ 389トン (同31.0%)
フランス 200トン (同16.0%)
ベトナム 192トン (同15.3%)
米国 131トン (同10.5%)
中国 131トン (同10.4%)
でん粉誘導体の輸入価格は、先月からかなり上昇し、再び1トン当たり9万円を超える高水準となった。
5月の1トン当たり輸入価格は、次の通りであった。
でん粉誘導体 9万6604円 (前年同月比14.1%高、前月比9.7%高)
デキストリン 12万5116円 (同16.0%高、同16.7%高)