【化工でん粉の輸入動向】
6月の輸入量は前月から大幅に増加
財務省「貿易統計」によると、2015年6月の化工でん粉の輸入量は、4万3621トン(前年同月比7.1%減、前月比31.6%増)となった(
図3)。
品目別の輸入量は、次の通りであった。
でん粉誘導体 4万1573トン (前年同月比8.9%減、前月比30.3%増)
デキストリン 2048トン (同57.9%増、同63.5%増)
でん粉誘導体の輸入先国は16カ国で、最大の輸入先国はタイであった。主要輸入先国からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の7割強を占めている。
タイ 3万414トン (シェア73.2%)
ベトナム 2196トン (同5.3%)
中国 1797トン (同4.3%)
米国 1307トン (同3.1%)
フランス 1241トン (同3.0%)
デキストリンの輸入先国は10カ国で、デキストリンの輸入量は、上位輸入先国の数量および各国のシェアも含め、月ごとの変動が大きい。上位輸入先国からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の5割以上を占め、次いでフランスが2割弱、その他の国はいずれも10%未満となっている。
タイ 1079トン (同52.7%)
フランス 406トン (同19.8%)
ベルギー 173トン (同 8.4%)
米国 103トン (同 5.0%)
マレーシア 93トン (同 4.5%)
6月の品目別の1トン当たり輸入価格は、次の通りであった。
でん粉誘導体の輸入価格は、先月からやや下落したものの、2カ月連続で1トン当たり9万円を超える高水準となった。
でん粉誘導体 9万2053円 (前年同月比18.6%高、前月比4.7%安)
デキストリン 10万135円 (同2.9%高、同20.0%安)