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最終更新日:2015年10月9日
コラム 2014年の生産概況 その2(ドイツとフランス) |
2014年は、EUのばれいしょ生産にとって天候に恵まれた1年であり、生食用、加工用などばれいしょ全般の単収が向上した。EUのでん粉原料用ばれいしょ生産第1位であるドイツおよび第3位のフランスの生産状況を見ると、ドイツでは1ヘクタール当たり47.9トン(前年比51.2%増)、フランスでは同56.5トン(同6.9%増)と記録的な単収となった。このため、両国とも収穫面積は1割程度減少したものの、生産量については、ドイツは前年比4割増の豊作となり、フランスは約3%程度の減少にとどまった。 2015年のでん粉原料用ばれいしょ生産は、ドイツでは収穫面積の減少傾向が止まらず、さらなる減少が予測されている一方、フランスは、収穫面積は7%ほど増加するものの、単収が記録的な高水準であった2014年に対して、平年並みと見込まれるため、ほぼ前年並みと予測されている。 (注)共通農業政策(CAP)の改革により、2012年に生産割当制度が廃止され単一直接支払制度に統合されたことで、でん粉原料用ばれいしょの作付面積を正確に記録する必要性が失われてしまったため、CAP改革以前に公表されていたような作付面積に関するEU全体の公的な統計データは、現在では存在しないが、主要生産国では引き続き、収穫面積、生産量などの統計データが公表されている。 なお、EUのでん粉原料用ばれいしょ生産第2位のオランダおよび第4位のデンマークについては、本誌9月号を参照のこと。
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