【化工でん粉の輸入動向】
7月の輸入量は前月からかなり減少
財務省「貿易統計」によると、2015年7月の化工でん粉の輸入量は、4万1002トン(前年同月比4.6%減、前月比6.0%減)となった(
図3)。
品目別の輸入量は、次の通りであった。
でん粉誘導体 3万9299トン (前年同月比6.2%減、前月比5.5%減)
デキストリン 1703トン (同59.3%増、同16.8%減)
でん粉誘導体の輸入先国は16カ国で、最大の輸入先国はタイであった。主要輸入先国からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の7割以上を占めている。
タイ 2万9260トン (シェア74.5%)
ベトナム 2395トン (同6.1%)
米国 1351トン (同3.4%)
フランス 1312トン (同3.3%)
ドイツ 1076トン (同2.7%)
デキストリンの輸入先国は11カ国で、デキストリンの輸入量は、上位輸入先国の数量および各国のシェアも含め、月ごとの変動が大きい。上位輸入先国からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の4割以上を占め、次いでベトナムが2割弱となっている。
タイ 758トン (同44.4%)
ベトナム 293トン (同17.2%)
フランス 185トン (同 10.8%)
マレーシア 152トン (同 8.9%)
米国 123トン (同 7.2%)
でん粉誘導体の輸入価格は、先月からやや上昇し、3カ月連続で1トン当たり9万円を超える高水準となった。
7月の1トン当たり輸入価格は、次の通りであった。
でん粉誘導体 9万5566円 (前年同月比18.7%高、前月比3.8%高)
デキストリン 12万1313円 (同3.8%高、同21.1%高)