米国農務省(USDA)が10月9日に公表した「2015/16穀物年度(9月〜翌8月)の国内外の主要農作物需給見通し(10月予測)」によるトウモロコシの需給動向などは、次の通り。
【需給動向】
面積減により生産量は下方修正
2015/16穀物年度のトウモロコシ生産量は、前月予測に比べ、単収が0.5ブッシェル上方修正され1エーカー当たり168.0ブッシェルとされたものの、収穫面積が43万7000エーカー下方修正され8070万エーカーとされたことから、前年度より6億6100万ブッシェル減の135億5500万ブッシェル(3億4430万トン、前年度比4.6%減)の予測となり、前月から3000万ブッシェル下方修正された。これに期首在庫と輸入量を合わせた総供給量は153億1600万ブッシェル(3億8903万トン、同1.1%減)の予測となった。
消費については、前月予測と変わらず、137億5500万ブッシェル(3億4938万トン、同0.1%増)となった。これらにより、期末在庫量については前月予測より3100万ブッシェル下方修正され、15億6100万ブッシェル(3965万トン、同9.8%減)となった(
表2)。
【価格動向】
前月予想を上方修正
2015/16穀物年度のトウモロコシ生産者平均販売価格は、前月予測より上値および下値ともにそれぞれ5セントずつ上方修正され、1ブッシェル当たり3.50〜4.10米ドル(423円〜496円)の予測となった(
表2)。