【化工でん粉の輸入動向】
8月の輸入量は前年同月から大幅に増加
財務省「貿易統計」によると、2015年8月の化工でん粉の輸入量は、4万1108トン(前年同月比22.0%増、前月比0.3%増)となった(
図3)。
品目別の輸入量は、次の通りであった。
でん粉誘導体 3万9500トン (前年同月比21.2%増、前月比0.5%増)
デキストリン 1609トン (同45.1%増、同5.5%減)
でん粉誘導体の輸入先国は18カ国で、最大の輸入先国はタイであった。主要輸入先国からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の6割以上を占めており、その他の国はいずれも10%未満となっている。
タイ 2万 5069トン (シェア63.5%)
米国 3681トン (同9.3%)
ベトナム 2378トン (同6.0%)
ドイツ 2207トン (同5.6%)
フランス 1519トン (同3.8%)
デキストリンの輸入先国は11カ国で、デキストリンの輸入量は、上位輸入先国の数量および各国のシェアも含め、月ごとの変動が大きい。上位輸入先国からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の5割弱を占めている。
タイ 779トン (同48.4%)
中国 240トン (同14.9%)
ベトナム 231トン (同 14.3%)
マレーシア 114トン (同 7.1%)
フランス 73トン (同 4.5%)
でん粉誘導体の輸入価格は、前月からわずかに下落したものの、4カ月連続で1トン当たり9万円を超える高水準となった。
8月の1トン当たり輸入価格は、次の通りであった。
でん粉誘導体 9万4608円 (前年同月比16.3%高、前月比1.0%安)
デキストリン 10万2826円 (同11.5%高、同15.2%安)