【化工でん粉の輸入動向】
9月の輸入量は前年同月および前月から大幅に減少
財務省「貿易統計」によると、2015年9月の化工でん粉の輸入量は、2万8759トン(前年同月比24.2%減、前月比30.0%減)となった(
図3)。
品目別の輸入量は、次の通りであった。
でん粉誘導体 2万7625トン (前年同月比23.4%減、前月比30.1%減)
デキストリン 1134トン (同38.8%減、同29.5%減)
でん粉誘導体の輸入先国は16カ国で、最大の輸入先国はタイであった。主要輸入先国からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の6割以上を占めており、その他の国はいずれも10%未満となっている。
タイ 1万 8001トン (シェア65.2%)
ベトナム 1581トン (同5.7%)
フランス 1384トン (同5.0%)
米国 1222トン (同4.4%)
豪州 1201トン (同4.3%)
デキストリンの輸入先国は11カ国で、デキストリンの輸入量は、上位輸入先国の数量および各国のシェアも含め、月ごとの変動が大きい。上位輸入先国からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の3割強を占め、次いでマレーシアが2割弱となっている。
タイ 358トン (同31.5%)
マレーシア 209トン (同18.4%)
ベルギー 130トン (同11.4%)
米国 122トン (同10.8%)
フランス 96トン (同 8.5%)
でん粉誘導体の輸入価格は、直近一年間で見ると3月の10万5714円に次ぐ2番目の高さとなった。
9月の1トン当たり輸入価格は、次の通りであった。
でん粉誘導体 9万9445円 (前年同月比17.6%高、前月比5.1%高)
デキストリン 12万5215円 (同40.7%高、同21.8%高)