【化工でん粉の輸入動向】
10月の輸入量は前月から大幅に増加
財務省「貿易統計」によると、2015年10月の化工でん粉の輸入量は、3万9079トン(前年同月比15.9%減、前月比35.9%増)となった(
図3)。
品目別の輸入量は、次の通りであった。
でん粉誘導体 3万7354トン (前年同月比17.1%減、前月比35.2%増)
デキストリン 1725トン (同24.2%増、同52.1%増)
でん粉誘導体の輸入先国は18カ国で、最大の輸入先国はタイであった。主要輸入先国からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の7割以上を占めており、その他の国はいずれも5%以下となっている。
タイ 2万 7864トン(シェア74.6%)
ベトナム 1879トン(同5.0%)
フランス 1399トン(同3.7%)
豪州 1228トン(同3.3%)
ドイツ 1152トン(同3.1%)
デキストリンの輸入先国は9カ国で、デキストリンの輸入量は、上位輸入先国の数量および各国のシェアも含め、月ごとの変動が大きい。上位輸入先国からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の4割以上を占め、次いで中国が2割強となっている。
タイ 739トン(同42.9%)
中国 363トン(同21.1%)
ベトナム 282トン(同 16.4%)
フランス 160トン(同 9.3%)
マレーシア 57トン(同 3.3%)
でん粉誘導体の輸入価格は、先月まで9万円を超える高水準で推移していたが、10月は4月以来6カ月ぶりに8万円台となった。
10月の1トン当たり輸入価格は、次の通りであった。
でん粉誘導体 8万8807円 (前年同月比7.6%高、前月比10.7%安)
デキストリン 9万3043円 (同14.3%安、同25.7%安)