【需給動向】
単収は下方修正されたものの生産量は史上3番目の豊作見込み
2015/16穀物年度のトウモロコシ生産量は、単収が前月予測より下方修正されたことから、前年度より6億1500万ブッシェル減となるものの、史上3番目の豊作となる136億100万ブッシェル(3億4547万トン、前年度比4.3%減)の予測となった。これに期首在庫と輸入量を合わせた総供給量は、153億7200万ブッシェル(3億9045万トン、同0.7%減)の予測となった。
消費については、甘味原材料向け消費量が減少するとの見込みから、前月予想より1000万ブッシェル下方修正され、また、輸出についても、ブラジルやトウモロコシの輸出税を撤廃したアルゼンチン
(注)など南米の輸出国との競合が高まるとの見込みから下方修正され、総消費量は前年度より1億7800万ブッシェル減の135億7000万ブッシェル(3億4468万トン、同1.3%減)となった。これらにより、期末在庫量については前月予測より1700万ブッシェル上方修正され、18億200万ブッシェル(4577万トン、同4.1%増)となった(
表2)。
(注)2015年12月、アルゼンチンで小麦やトウモロコシに対して課されていた輸出税の撤廃が発表された。
【価格動向】
前月予測を下方修正
2015/16穀物年度のトウモロコシ生産者平均販売価格は、輸出需要の減退や先物価格の下落などを反映して、上値および下値とも前月予測よりそれぞれ5セントずつ下方修正され、1ブッシェル当たり3.30〜3.90米ドル(401円〜474円)の予測となった(
表2)。