【化工でん粉の輸入動向】
11月の輸入量は前月からかなり減少
財務省「貿易統計」によると、2015年11月の化工でん粉の輸入量は、3万3031トン(前年同月比6.7%減、前月比15.5%減)となった(
図3)。
品目別の輸入量は、次の通りであった。
でん粉誘導体 3万1752トン (前年同月比7.1%減、前月比15.0%減)
デキストリン 1279トン (同6.9%増、同25.9%減)
でん粉誘導体の輸入先国は18カ国で、最大の輸入先国はタイであった。主要輸入先国からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の6割以上を占めており、その他の国はいずれも10%未満となっている。
タイ 2万120トン (シェア63.4%)
中国 2223トン (同7.0%)
ベトナム 2197トン (同6.9%)
フランス 1490トン (同4.7%)
米国 1154トン (同3.6%)
デキストリンの輸入先国は9カ国で、デキストリンの輸入量は、上位輸入先国の数量および各国のシェアも含め、月ごとの変動が大きい。上位輸入先国からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の5割以上を占め、次いでベトナムが1割程度となっている。
タイ 693トン (同54.1%)
ベトナム 140トン (同10.9%)
マレーシア 133トン (同10.4%)
中国 124トン (同 9.7%)
ベルギー 86トン (同 6.8%)
でん粉誘導体の輸入価格は、4月以来6カ月ぶりに8万円台となった先月からやや上昇し、再び9万円台となった。
11月の1トン当たり輸入価格は、次の通りであった。
でん粉誘導体 9万3157円 (前年同月比4.3%高、前月比4.9%高)
デキストリン 9万8865円 (同11.8%高、同6.3%高)