ホーム > でん粉 > でん粉の国際需給 > 2. 日本の品目別主要輸入先国の動向
最終更新日:2016年3月10日
コラム EU・ベトナムのFTA(自由貿易協定) 2015年12月、これまで交渉が進められてきたEUとベトナムのFTA(自由貿易協定)の合意文書への署名が行われた。これについてStarch Europeは次のように述べている。 「今回のFTAにおいて、我々にとってセンシティブな化工でん粉(注)(マンニトール、ソルビトール、デキストリンおよびその他の化工でん粉)の輸入割当量(無税)が2千トンとされたことは歓迎すべきことだが、一方で、ばれいしょでん粉と直接競合するタピオカでん粉に対し、輸入割当量(無税)が3万トンと合意されたことについては、非常に憂慮している。 EUには、約40万トンのばれいしょでん粉市場があるが、ベトナムのタピオカでん粉に割り当てられた量は、この市場の8%に相当する。タピオカでん粉については、すでにタイに1万トン、その他の国に1万500トンの輸入割当を適用しているところである。 EUのばれいしょでん粉部門は、2012年のCAP改革によって支援制度が廃止されたことで、困難に直面している。我々としては、他のタピオカでん粉生産国、特にタイとの現在進行中のFTA交渉において、このベトナムとの合意が前例とならないことを強く望んでいる。」 (注)対象となる品目のHSコードは、2905.43.00、2905.44.11、2905.44.19、2905.44.91、3505.10.10、3505.10.90、3824.60.19。
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