交流会に参加した方にアンケート調査への協力をお願いしたところ、回答率は56%で、その結果は、次の通りであった。
1)講演会については、「参考になった」73%、「大いに参考になった」25%
2)意見・情報交換会については、「役に立った」72%、「大いに役に立った」24%
3)今後の開催については、「参加したい」86%、「どちらとも言えない」14%
また、「かんしょでん粉の特性と他のでん粉との比較が参考になった」「でん粉製造事業者として品質向上と維持の取り組みの重要性を再認識した」「新商品の提案に活用ができそう」「かんしょでん粉のセールスポイントや実際の食感などが分かった」などのコメントがあった。
この交流会は、かんしょでん粉製造事業者と実需者との交流を図り、多くの関係者にかんしょでん粉について、特性などの理解を深めていただくことで、その利用拡大につなげていくことを目的として開催しているものである。南九州地域の重要作物でもあるかんしょの生産者の収益性の向上やこれを原料とするかんしょでん粉製造事業者の経営基盤の強化を図るため、より付加価値の高い加工食品向けの利用拡大への取り組みが進められていることは、今回の講演などでも紹介があった通りである。実際の利用も広がりつつあるが、今後さらに利用拡大を図っていくためには、実需者のニーズに応え、製品に適応した品質・特性を有するでん粉を安定的に供給できる体制を確立してくことなど、解決していくべき課題もあるものと思われる。
こうした取り組みを支援していくため、交流会にも、参集を呼び掛ける対象者、開催地、他との連携、マッチング機能の強化など、開催内容について見直しが必要なところがあるものと認識している。関係者の皆さまにとってより高い効果が得られる交流会となるよう当機構としても検討を進めていきたいと考えているので、ご意見・ご要望などを当機構特産業務部あてお寄せいただければ幸いである。
今回、ご講演やブース出展をしていただいた方をはじめ関係の皆さま方に深く感謝申し上げます。
(特産業務部でん粉原料課 Tel:03(3583)9461)