でん粉誘導体の輸入先国は16カ国で、最大の輸入先国はタイであった。主要輸入先国からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の半分以上を占めており、その他の国はいずれも10%未満となっている。
タイ 1万2941トン (シェア55.3%)
ベトナム 2196トン (同9.4%)
中国 2013トン (同8.6%)
米国 1324トン (同5.7%)
フランス 928トン (同4.0%)
デキストリンの輸入先国は10カ国で、デキストリンの輸入量は、上位輸入先国の数量および各国のシェアも含め、月ごとの変動が大きい。上位輸入先国からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の3割以上を占め、次いで先月輸入実績のなかったマレーシアが2割弱となっている。
タイ 263トン (同30.4%)
マレーシア 152トン (同17.6%)
フランス 120トン (同13.9%)
ベルギー 108トン (同12.5%)
米国 81トン (同 9.4%)
化工でん粉の輸入価格は、でん粉誘導体、デキストリンともに前年同月から下落したものの前月からは上昇した。
2016年3月の1トン当たり輸入価格は、次の通りであった。
でん粉誘導体 9万2351円
(前年同月比12.6%安、前月比8.1%高)
デキストリン 11万5326円
(同25.1%安、同25.4%高)
【コーンスターチ用トウモロコシの輸入動向】
2016年3月の輸入価格は前年同月から大幅に下落
財務省「貿易統計」によると、2016年3月のコーンスターチ用トウモロコシの輸入量は、34万9023トン(前年同月比5.3%減、前月比55.5%増)となり、前月から大幅に増加した(
図4)。
また、1トン当たりの輸入価格は、2万3556円(同21.7%安、同5.9%安)となり、前年同月から大幅に下落した。