ホーム > でん粉 > でん粉の国際需給 > 2. 日本の品目別主要輸入先国の動向
最終更新日:2016年7月11日
【貿易動向:トウモロコシ】
4月の輸出量は、前年比、前月比ともに増
2016年4月のトウモロコシ輸出量は、511万6010トン(前年同月比4.7%増、前月比17.5%増)と、前年同月比、前月比ともに増加している(図3)。同月の国別輸出量は、次の通り。
メキシコ 137万6214トン
(前年同月比19.9%増、前月比9.8%増)
日本 97万3253トン
(同25.1%減、同8.6%減)
韓国 22万6092トン
(同70.5%減、同13.2%減)
中国 6万6657トン
(同17.8%増、同49.5%減)
なお、同月の輸出価格(FAS(注))は、引き続き低水準で推移しており、1トン当たり177.43米ドル(1万9517円、前年同月比5.8%安、前月比0.2%高)となった。
(注)Free Alongside Shipの略。貨物を船側に付けた段階で支払われる価格。FOB価格と異なり、横持ち料(倉庫間の移動費)、積み込み料などは含まれていない。
【貿易動向】
4月のタピオカでん粉輸出量は、ほぼ前年並み
ベトナム税関総局によると、2016年4月のタピオカでん粉輸出量は、18万8599トン(前年同月比0.3%増、前月比18.6%減)と、ほぼ前年並みとなっている(図7)。これは、最大の輸出先である中国向けは、依然として、高水準の在庫と人民元相場の下落傾向から減少している一方、東南アジアを中心に他の輸出先の需要が高まった結果とみられている。しかしながら、5月以降の見通しとしては、中国の需要は、通常、夏季に向けて減少する上、中国以外の国の需要も弱まると予想されており、輸出環境は、やや悪化するとみられている。
なお、タピオカでん粉の輸出価格は、1トン当たり352米ドル(3万8720円、前年同月比16.8%安、前月比0.3%高)と、前月からほぼ横ばいとなっている。
キャッサバチップの輸出は、中国向けを中心として行われており、同月の全体の輸出量は、26万694トン(前年同月比16.3%減、前月比13.0%減)と前年同月を下回っている。輸出価格については、2015年9月以降大幅に下落したが、世界的なトウモロコシ価格の上昇に伴い、2016年3月以降は、回復基調に転じている。
コラム スウェーデンのばれいしょでん粉の需給動向EUのばれいしょでん粉の生産は、主要4カ国(ドイツ、オランダ、デンマーク、フランス)が7割超を占め、残りの3割弱を6カ国(ポーランド、フィンランド、オーストリア、スウェーデン、チェコ、ラトビア)が占めている。今回のコラムでは、スウェーデンの需給動向について紹介する。 スウェーデンは、スカンジナビア半島の多くを占める北欧最大の国である。寒冷な気候から、耕種農業に適した地域は南部に限られ、ばれいしょ生産の約3割を占めるでん粉原料用ばれいしょも、主に南部のスコーネ県、ブレーキンゲ県、カルマル県で生産されている(図1)。
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