ホーム > でん粉 > でん粉の国際需給 > 2. 日本の品目別主要輸入先国の動向
最終更新日:2016年8月10日
コラム ドイツのでん粉需給構造本コラムでは、EU最大のばれいしょでん粉生産国である、ドイツのでん粉需給構造について、紹介する。 1 でん粉全体の需給構造 まず、原料別でん粉生産量を見ると、ばれいしょでん粉の生産量が最も多い。これは、ドイツがでん粉用に限らず、ばれいしょの主要生産地であることが反映されており、EU全体では、ばれいしょでん粉生産量は、でん粉全体の1割超にすぎないことと対照的である。原料別の生産量の推移を見ると、ばれいしょでん粉は、変動が大きく、コーンスターチは、ほぼ横ばいで推移している。一方、小麦でん粉は、緩やかな増加傾向となっており、副産物のグルテンが食品原料として利用できるため、ばれいしょでん粉よりも使い勝手が良いことや、糖化製品向けの原料として重視されているためとみられる。 なお、現地報道によると、ドイツの大手食品原料メーカーであるシェズッカー社は、2016年4月、新たに小麦でん粉工場を建設した。同工場では、小麦でん粉から食品産業や化学産業向けに最大で年間14万トンの糖化製品を生産する予定である。また、副産物については、グルテンを製パン原料として、フスマを飼料向けとして、それぞれ利用する計画となっている。
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