ホーム > でん粉 > でん粉の国際需給 > 2. 日本の品目別主要輸入先国の動向
最終更新日:2016年9月9日
コラム EU主要国のでん粉原料用ばれいしょ生産動向EUのでん粉原料用ばれいしょ生産は、主要4カ国(ドイツ、オランダ、デンマーク、フランス)が全体の8割程度を占め、その他の6カ国(ポーランド、フィンランド、オーストリア、スウェーデン、チェコ、ラトビア)と合わせて、計10カ国で行われている。本コラムでは、最近の主要4カ国のでん粉原料用ばれいしょの生産動向について紹介する。 まず、近年の生産量を見ると、おおむねドイツ、オランダ、フランス、デンマークという順序となっているが、国ごとの推移を見ると、各国とも増減を繰り返しており、明確な傾向は見られない。なお、2015年は、オランダがドイツを上回っているが、ドイツは、でん粉製造企業のデータを基にした推計値である。 2015年について見ると、ドイツやフランスでは、乾燥気候の影響により、生産量は減少している。特にドイツでは、長期的な農家戸数の減少に加え、2014年の豊作の反動により作付面積が減少した影響も表れている。オランダも、気象条件はそれほど良好ではなく、収穫時期は平年より遅くなったものの、年間の生産量は前年を上回った。デンマークは、収穫期の気象条件に恵まれたことや、年間を通じてドイツ南部やフランスのような乾燥気候の影響を受けなかったことから、前年を上回っている。 |