ホーム > でん粉 > でん粉の国際需給 > 2. 日本の品目別主要輸入先国の動向
最終更新日:2016年11月10日
コラム EU・カナダ包括的経済貿易協定欧州委員会のユンカー委員長、欧州理事会のトゥスク議長、カナダのトルドー首相らは10月30日、EU・カナダ包括的経済貿易協定(CETA:Comprehensive Economic and Trade Agreement)署名を発表した。同協定は、2009年に交渉が開始され、2014年に大筋で合意されたものであり、2017年早期の発効を目指している。これを受けて、本稿では、両国(地域)間のでん粉の貿易動向や同協定の内容について紹介する。1. カナダのEUからの輸入 まず、カナダがEUから輸入するでん粉に対する輸入関税は、ばれいしょでん粉を除き即時撤廃される(表1)。カナダにとって、EUは最大のばれいしょでん粉輸入先であり、国内への影響を一定程度考慮したとみられる(表2)。一方、その他のでん粉については、米国、タイ、中国からの輸入が大半を占めており、影響は限定的とみられることが、即時撤廃の背景にあると考えられる。 |