ホーム > でん粉 > でん粉の国際需給 > 2. 日本の品目別主要輸入先国の動向
最終更新日:2016年12月9日
コラム 中国のでん粉輸出入中国は、世界のでん粉需給に影響を及ぼす世界有数のでん粉生産・消費国である。本稿では、中国のでん粉輸出入の概要について紹介する。1. 輸出 中国の天然でん粉輸出のうち、最大の割合を占めているのは、コーンスターチである。これは、中国が米国とともに世界有数のトウモロコシ生産国であることが関係しており、主な輸出先は東南アジア諸国である。一方、小麦でん粉、タピオカでん粉、ばれいしょでん粉も世界各国に輸出しているものの、数量はコーンスターチに比べて少ない。また、コーンスターチをはじめとした天然でん粉を原料とする化工でん粉も生産・輸出しており、コーンスターチに次ぐ輸出量となっている。化工でん粉は、日本を含む近隣のアジア諸国が主要輸出先である(表1)。 2. 輸入
中国は、でん粉の主要輸出国である一方、主要輸入国でもある。天然でん粉輸入のうち、最大の割合を占めているのは、タピオカでん粉であり、全体の約4分の3をタイが占めている。また、ばれいしょでん粉も一定の数量を輸入しており、こちらは、オランダやドイツなどEU諸国が約9割を占めている。一方、国内生産が盛んなコーンスターチや一般に貿易量が限られる小麦でん粉は、わずかな数量となっている。化工でん粉については、タピオカでん粉に次ぐ数量が輸入されており、原料はタピオカでん粉(主な輸入先国タイ)、ばれいしょでん粉(同ドイツ)、コーンスターチ(同米国)などさまざまと考えられる(表2)。 |