〜平成21年度は、国内産ばれいしょでん粉の生産量が減少の見込み〜
21でん粉年度の供給見込みについては、前年度比15万6000トン減の262万4000トンとなっている。その内訳は、かんしょでん粉5万2000トン、ばれいしょでん粉19万8000トン、コーンスターチが同12万6000トン減の219万8000トン、輸入でん粉が同3000トン減の12万4000トンとなっている。
かんしょでん粉は、原料用かんしょの生育期に天候に恵まれ、集荷量が前年度比1万5000トン増の16万6000トンになったことから、前年度比6000トン増と見込まれる。一方、ばれいしょでん粉については、作付面積の減少に加え、2009年7月の低温と多雨の影響により原料ばれいしょが小玉傾向となったことから、同2万5000トン減の見込みとなった。
コーンスターチについては、米国におけるとうもろこし生産が順調であり、当面、供給面の不安はないものと考えられるが、コーンスターチ需要の減少から同12万6000トン減と見込まれる。また、糖化製品および化工でん粉向けの輸入でん粉については、国内産ばれいしょでん粉の生産量の減少から化工でん粉用の供給は増加しているものの、タイにおける病害虫および中国の需要増に伴うタピオカでん粉の価格高騰から糖化用向けの供給が減少していることから、同3000トン減の見込みとなっている。