ホーム > でん粉 > 海外現地調査報告 > 米国におけるトウモロコシ生産の現状
最終更新日:2017年1月10日
コラム1 遺伝子組み換えトウモロコシの導入状況米国を含む世界で遺伝子組み換え作物(GMO)の商業的な生産が開始されたのは1996年とされており、GMOは直近約15年間で米国のトウモロコシ生産において一気に導入が進み、現在では同国のトウモロコシ作付面積の9割以上でGM品種のトウモロコシが生産されている。トウモロコシにおいて遺伝子組み換えにより付与される特性は、大きく分けて害虫抵抗性(Bt)と除草剤耐性(Ht)の2つあり、近年では両方の特性を兼ね備えたスタック品種が大半を占めるようになっている(コラム1図)。
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コラム2 ポートエレベーターにおけるバージ(艀(はしけ))からの
コーンベルトで主に生産されたトウモロコシの約1〜2割が輸出されているが、その経路は(1)ミシシッピ川を経由するニューオーリンズ港からの輸出、(2)主として鉄道を経由する西海岸の港からの輸出、(3)五大湖からの輸出、(4)大西洋岸からの輸出、(5)メキシコへの陸路での輸出−に大別され、日本への輸出経路はほとんどが(1)と(2)によるものであり、中でもガルフと呼ばれる(1)が主要な経路である。 |