【生産動向】
2月の作付面積は、前年同月比減
ベトナムの調査会社AgroMonitorによると、2017年2月の調査では、キャッサバの作付面積は、8万881ヘクタール(前年同月比1.7%減)となった(
表3)。キャッサバ価格が低水準で推移していることから、主要生産地域である南東地域のタイニンで多くの生産者が他の作物の栽培を選択していることなどが、作付面積減少の要因とみられている。
キャッサバの供給動向を見ると、中央高原地域では、2月の前半はタピオカチップの乾燥に適さない不安定な気象条件だったため、多くがでん粉用に仕向けられたが、その後天候が回復したため、タピオカチップ向けが増加し、でん粉向けが減少した。一方、タイニンでは、2月の中旬から収穫が始まったものの、まだ収穫量は少なくでん粉含量もかなり低いことから、同地域のでん粉工場は、主にカンボジアから原料を輸入している。カンボジアは、2月がキャッサバ収穫の最盛期であることから、タイニンへのキャッサバの輸出が急増している。