【生産動向】
3月の作付面積は、前年同月比増
ベトナムの調査会社AgroMonitorによると、2017年3月の調査では、キャッサバの作付面積は、11万3383ヘクタール(前年同月比1.0%増)となった(
表3)。北部内陸山岳地域では、1月下旬にキャッサバの収穫が終わり翌年度のキャッサバの作付けを開始しているため、作付面積は前月から5倍ほど増加した。一方、中央高原地域ではまだ収穫が行われ、翌年度の作付けが進んでいないことから、前年同月をかなりの程度下回った。
キャッサバの供給動向を見ると、中央高原地域の2016/17年度(10月〜翌9月)のキャッサバ供給量は、前年度を20〜30%下回ると見通されている。この要因として、12月の長雨の影響により、キャッサバの生育が良くない地域が多かったためとしている。 一方、南東地域のタイニンでは、2月中旬から収穫が始まったものの、まだ収穫量は少ないことから、同地域のでん粉工場は、主にカンボジアから原料を輸入している。3月下旬におけるカンボジアからタイニンへの供給量は前年同期と比べて減少傾向であるものの、必要量には達している。