ホーム > でん粉 > でん粉の国際需給 > 2. 日本の品目別主要輸入先国の動向
最終更新日:2017年8月10日
コラム 韓国のばれいしょでん粉事情韓国では、ばれいしょでん粉需要を輸入に頼っており、食品、飲料市場の拡大などから輸入量は増加傾向で推移している。2016年のばれいしょでん粉の輸入量は7万4210トン(前年比13.9%増)と、米国に次ぐ世界第2位の輸入国となっている(図1)。ばれいしょでん粉の用途は、75%が食品向けで、残りは家畜の飼料用や工業用などである。韓国ではラーメンの需要が急速に拡大していることもあり、食品向けの約8割は麺類で、特にインスタントヌードル向けに使用されている(図2)。 また、現地報道によると、韓国の食品企業は小麦粉の一部をばれいしょでん粉に置き換えたパスタやばれいしょでん粉含有率の高い中華麺など、さまざまな商品を開発しているという。 日本の農林水産省に相当する農林畜産食品部が、約3500社の食品飲料会社を対象に実施した調査によると、輸入ばれいしょでん粉を使用する理由として「国産ばれいしょでん粉は価格が高すぎる」を挙げた者が78.6%と最も多かった(図3)。
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