ホーム > でん粉 > でん粉の国際需給 > 2. 日本の品目別主要輸入先国の動向
最終更新日:2017年10月10日
コラム 米国のでん粉輸出入状況米国は、世界のでん粉需給に影響を及ぼす世界有数のでん粉生産・消費国である。本稿では、2016年の米国のでん粉輸出入について紹介する。1.輸出 米国が輸出する天然でん粉のうち、最も多いのはコーンスターチであり、これは中国とともに世界有数のトウモロコシ生産国であることが関係している(表1)。最大の輸出先は隣国カナダで、全体の4割以上を占めており、次いでメキシコ、コロンビアとなっている。小麦でん粉、ばれいしょでん粉、タピオカでん粉も世界各国へ輸出しているが、コーンスターチと同様、カナダへの輸出が多い。なお、小麦でん粉については、カリブ海諸国であるトリニダード・トバゴ向けがカナダを上回る577トンとなっている。コーンスターチなどの天然でん粉を原料とする化工でん粉も輸出しており、その輸出量は、コーンスターチのおよそ4倍と輸出でん粉の中で最も多い。
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