ホーム > でん粉 > でん粉の国際需給 > 2. 日本の品目別主要輸入先国の動向
最終更新日:2018年1月10日
コラム ベトナムにおけるばれいしょでん粉の需要動向ベトナムといえば、世界でも有数のキャッサバおよびそれを原料とするタピオカでん粉の生産国であるが、その一方で、近年のばれいしょでん粉輸入量は、増加傾向で推移し、ほぼ全量がオランダやデンマークなどのEU諸国である(図1)。そこで今回は、ベトナムにおけるばれいしょでん粉の需要動向について紹介する。
ベトナムでは、稲作との二毛作としてばれいしょを生産することが多く、主産地はバクニン省やナムディン省などの紅河デルタ地域である(図2)。近年のばれいしょ作付面積は約4万ヘクタールで、収穫量は約44万トンであるが、その品種の多くは生食用で、でん粉原料用はほどんどない。ばれいしょでん粉は、小規模施設でわずかに製造されている程度であり、その用途も、主にフェイシャルパックなどの美容用として粉末状のものが販売されている(注)。
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