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最終更新日:2018年2月9日
(4)韓国イングレディオン社(Ingredion Korea)
韓国イングレディオン社は、斗山グレイン社という韓国資本のでん粉製造企業であったが、1999年に、米国の大手でん粉製造企業であるコーン・プロダクツ・インターナショナル社(現イングレディオン社)と合弁し、斗山コーン・プロダクツ社となった。その後、2005年に、コーン・プロダクツ・インターナショナル社に完全買収され、韓国コーン・プロダクツ社となった。2011年に、親会社がイングレディオン社へ社名変更したため、韓国イングレディオン社へと社名を変更し、現在に至っている。
天然でん粉と異性化糖市場で比較的大きなシェアを有しており、同社の部門別シェアも、天然でん粉が約4割、異性化糖が約3割と主力部門となっている(図7)。
仁川広域市と京畿道利川市の2工場でコーンスターチ、糖化製品を製造しており、後者では、その他のトウモロコシ加工品も製造している。
(5)CJ第一製糖社(Cheil Jedang)
CJ第一製糖社は1953年、精製糖企業として設立され、加工食品、飼料、バイオ化学製品、医薬品などさまざまな製品を生産している。でん粉市場における存在感はあまり大きくなく、化工でん粉には、参入していない。同社の部門別シェアは、ブドウ糖が約4割と最も大きく、天然でん粉、異性化糖はともに約3割となっている(図8)。