ホーム > でん粉 > でん粉の国際需給 > 2.日本の品目別主要輸入先国の動向
最終更新日:2018年6月11日
コラム 小麦でん粉の食品以外の用途小麦でん粉市場は、他のでん粉に比べ小さいが、小麦生産が盛んな欧州などでは、小麦でん粉の生産量は、価格競争力が高い(注)ことなどから、ここ数年増加傾向で推移しており、消費量も世界的に増加傾向となっている(表)。特に2016年の生産量増加率が、全ての天然でん粉の中で最も高くなるなど、近年注目されている。小麦でん粉は、高温で加熱してもでん粉粒が壊れにくく、冷えても粘度が高いなどの性質を持っているため、日本では主に水産練製品やソーセージなどの「つなぎ」として使われている。しかし、そうした性質と安価であることを利用し、食品以外の用途で使用されることも多いため、今回は、小麦でん粉の食品以外での用途をいくつか紹介する。 (注)小麦でん粉は、製造過程で作られる副産物(小麦グルテンなど)から得られる収益が大きいため、価格競争力が高い。
二つ目は、ペットフードとしての使用である。炭水化物であるでん粉は、エネルギー源としての役割があるが、小麦でん粉は、人の食品同様、ペットフードにおいても最終製品の質感、食感をよくする役割としても使用されている。
また、これら以外にも、生分解プラスチックや石こうボードなど、一見するとでん粉が原料となっているとは思えない用途にも使われている。 |