ホーム > でん粉 > でん粉の国際需給 > 2. 日本の品目別主要輸入先国の動向
最終更新日:2018年7月10日
また、同月の輸出価格(FOB)は、1トン当たり621ユーロ(7万9488円、前年同月比1.8%高、前月比0.3%安)と前年同月の水準をわずかに上回った。
コラム タイのばれいしょでん粉の需要についてタイといえば、キャッサバ生産量世界第1位のナイジェリアに次ぐキャッサバ生産国として知られており、キャッサバを原料としたタピオカでん粉の生産量では、世界第1位となっている。タイは、そのようなタピオカでん粉生産大国でありながら、2017年に2万5000トンを上回るばれいしょでん粉を主にEUから輸入しており、ここ数年、輸入量は増加傾向で推移している(図)。そこで今回は、タイにおけるばれいしょでん粉の需給について紹介する。
タイで生産されるばれいしょは、10%が生食用で、カレー、スープ、炒めものなどで使用され、残る90%はポテトチップスなどに使用される加工用である。タイには、商業規模のばれいしょでん粉製造工場がないため、でん粉向けばれいしょはほとんどなく、ばれいしょでん粉のほぼ全量を主にEUからの輸入に頼っている現状とみられる。 |