ホーム > でん粉 > でん粉の国際需給 > 2. 日本の品目別主要輸入先国の動向
最終更新日:2018年8月10日
【貿易動向】
5月の輸出量は前年同月から大幅に減少
2018年5月のタピオカでん粉輸出量は、16万4219トン(前年同月比39.3%減、前月比1.6%減)と前年同月からは大幅に、また前月からわずかに下回った(図6)。同月の主要国別輸出量は、表5の通りである。
また、同月の輸出価格(FOB・バンコク)は、1トン当たり550米ドル(6万1600円、前年同月比59.9%高、前月比1.6%高)と前年同月比で大幅高となっており、前月比でも上昇した(図6)。
コラム EUのでん粉の生産・消費動向EUにおけるでん粉の95%超は、業界団体であるStarch Europeに加盟する26のでん粉製造業者により生産されている。このStarch Europeの統計によると、EU28カ国のうち、20カ国に加盟業者の74のでん粉製造設備があり、主に小麦やトウモロコシ、ばれいしょを原料として、でん粉が生産されている。2016年には、これらの製造業者により、原料約2360万トンから約1070万トンのでん粉が生産された。でん粉生産量は緩やかに増加傾向にあり、2004年の生産量870万トンと比べると、12年で生産量が23%増となった。
EUにおけるでん粉(化工でん粉を含む)の消費量(でん粉の副産物500万トンを除く)はここ8年間ほぼ一定であるが、2016年は930万トンで、うち61%が食品向け、38%が製紙などの非食品用途向け、1%が飼料向けとなっている。また、この930万トンのうち、55%は糖化製品、26%が天然でん粉、19%が化工でん粉である。
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