ホーム > でん粉 > でん粉の国際需給 > 2. 日本の品目別主要輸入先国の動向
最終更新日:2018年12月10日
コラム フランスにおける小麦でん粉の生産についてフランスは、世界有数の小麦生産地であり、小麦でん粉の生産も盛んである。同国では小麦の他、トウモロコシやばれいしょを原材料にでん粉が生産されているが、ここ数年のでん粉生産量の44%は、小麦由来のものが占める(表)。同国の小麦のでん粉仕向け割合を見てみると2015年は、小麦生産量の7240万トンのうち3%がでん粉(グルテンを含む)の生産に仕向けられた。また、小麦でん粉の使用方法に目を向けると2014年は、数量ベースで非食品分野(製紙や薬品、化学製品など)に53%、食品(パンや製菓、飲料など)に47%が利用された。 さらに、同国でのここ数年の小麦および小麦でん粉の生産に関わる要因を見てみると、2014年は天候不順の影響を受け、原料となる小麦の生産量は減少したものの、2015年は平年並みの気候となり生産量は回復した。2016年は、例年にはない時期の降雨によって日照時間が不足し、小麦の単収が低下したことを受け、不足分のでん粉用の小麦をブルガリアなどから輸入し、小麦でん粉を製造した。2017年は、小麦生産に適した天候となったため、小麦生産量は回復した。 |