ホーム > でん粉 > でん粉の国際需給 > 2. 日本の品目別主要輸入先国の動向
最終更新日:2019年2月8日
コラム 中国におけるコーンスターチの生産について中国のでん粉生産量は増加傾向にあり、中でもでん粉生産の9割超を占めるコーンスターチの生産量および消費量は世界最大である。中国のコーンスターチの生産量は、2017年に過去最高の2590万トン(前年比15%増)を記録した。これは、インターネット通販の宅配業務や小型家電の梱包資材に用いられる原料として、コーンスターチ需要が急増しているためである。なお、中国国内でコーンスターチは約6割が異性化糖、1割弱が製紙、6〜7%がビール・食品、5〜6%が製薬に仕向けられているとみられる。専門家によると、2018年のコーンスターチ生産能力は、少なくともさらに500万トン増加するという。現時点では、コーンスターチの生産能力が需要を上回っているが、今後のさらなる需要拡大を見込み、多くの企業が設備投資を行い、生産能力の拡大を図っている。一方、業界団体では、設備が不十分な中小企業も多く残っており、中長期的にそれらの再編や合併などの動きが活性化する可能性が高いとみている。 |