ホーム > でん粉 > でん粉の国際需給 > 2. 日本の品目別主要輸入先国の動向
最終更新日:2019年3月11日
コラム 欧州における豆類でん粉の生産について欧州では、小麦、トウモロコシおよびばれいしょの他に豆類でん粉の生産が行われている。豆類でん粉は、他のでん粉よりもアミロースが多く、ゲル化しやすいといった特徴がある。そのため、結合剤や増粘剤として、菓子類やパン、加工肉などさまざまな食品分野で用いられている。また、他のでん粉と異なり、グルテン(注)を含まないため、グルテンフリーをうたう食品にも使用されている。さらに現在の市場規模は小さいものの、植物性食品の需要の増加から、でん粉製造時の副産物である豆由来のタンパク質や繊維への需要が高まっていることもあり、今後の成長が期待されている。 豆類でん粉の生産は、欧州の企業がけん引しており、Emsland Group(ドイツ)、Roquette Freres(フランス)、Vestkorn Milling AS(ノルウェー)、Cosucra Groupe Warconing SA(ベルギー)が製造を行っている。遺伝子組み換えでない原料に限って使用している企業もある。また、豆類でん粉および豆類タンパク質増産のため、生産ラインを拡張する動きも見られる。 (注)小麦などに含まれるタンパク質の一種。自己免疫疾患であるセリアック病発症の引き金となるほか、小麦アレルギー患者のアレルゲン(アレルギー誘発物質)の一つでもある。 |