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2. 日本の品目別主要輸入先国の動向
最終更新日：2019年10月4日
2. 日本の品目別主要輸入先国の動向
2019年10月
本稿中の為替レートは2019年8月末日TTS相場の値であり、1米ドル＝107円（107.46円）、1タイ・バーツ＝3.56円、1ユーロ＝119円（119.13円）である。
トウモロコシ・コーンスターチ
米国
【需給動向：トウモロコシ】
生産量は下方修正
2019年9月時点の米国農務省（USDA）による2019/20穀物年度（9月〜翌8月）のトウモロコシ需給予測によると、作付面積が前月から据え置かれたものの、単収が下方修正されたことから、生産量は137億9900万ブッシェル（3億5051万トン、前年度比4.3％減）に下方修正された。また、消費関連の数値は、国内消費量のうち、食品・種子・その他工業向けの中のエタノール向けが下方修正されたことから、総消費量は141億500万ブッシェル（3億5828万トン、同0.2％減）に下方修正された（表2）。
【価格動向：トウモロコシ】
生産者平均販売価格は前月の予測から変わらず
2019/20穀物年度のトウモロコシの生産者平均販売価格は、前月と同じ1ブッシェル当たり3.60米ドル（385円）と予測された。
生産量は下方修正
2019年9月時点の米国農務省（USDA）による2019/20穀物年度（9月〜翌8月）のトウモロコシ需給予測によると、作付面積が前月から据え置かれたものの、単収が下方修正されたことから、生産量は137億9900万ブッシェル（3億5051万トン、前年度比4.3％減）に下方修正された。また、消費関連の数値は、国内消費量のうち、食品・種子・その他工業向けの中のエタノール向けが下方修正されたことから、総消費量は141億500万ブッシェル（3億5828万トン、同0.2％減）に下方修正された（表2）。
【価格動向：トウモロコシ】
生産者平均販売価格は前月の予測から変わらず
2019/20穀物年度のトウモロコシの生産者平均販売価格は、前月と同じ1ブッシェル当たり3.60米ドル（385円）と予測された。
【貿易動向：トウモロコシ】
6月の輸出量は前年同月および前月から大幅に減少
2019年6月のトウモロコシ輸出量は、308万682トン（前年同月比57.2％減、前月比34.5％減）と前年同月および前月から大幅に減少した（図3）。同月の主要国別輸出量は、表3の通りである。 また、同月の輸出価格（FAS（注））は、1トン当たり190.89米ドル（2万425円、前年同月比3.0％高、前月比4.6％高）と前年同月および前月からやや上昇した。
（注）Free Alongside Shipの略。貨物を船側に付けた段階で支払われる価格。FOB価格と異なり、横持ち料（倉庫間の移動費）、積み込み料などは含まれない。
6月の輸出量は前年同月および前月から大幅に減少
2019年6月のトウモロコシ輸出量は、308万682トン（前年同月比57.2％減、前月比34.5％減）と前年同月および前月から大幅に減少した（図3）。同月の主要国別輸出量は、表3の通りである。 また、同月の輸出価格（FAS（注））は、1トン当たり190.89米ドル（2万425円、前年同月比3.0％高、前月比4.6％高）と前年同月および前月からやや上昇した。
（注）Free Alongside Shipの略。貨物を船側に付けた段階で支払われる価格。FOB価格と異なり、横持ち料（倉庫間の移動費）、積み込み料などは含まれない。
【貿易動向：コーンスターチ】
6月の輸出量は前年同月および前月から大幅に増加
2019年6月のコーンスターチ輸出量は、1万2506トン（前年同月比45.1％増、前月比27.9％増）と前年同月および前月から大幅に増加した（図4）。同月の主要国別輸出量は、表4の通りである。
同月の中西部市場のコーンスターチ市場価格は、1ポンド（注）当たり8.29セント（8.9円、前年同月比71.3％高、前月比37.7％高）と前年同月および前月を大幅に上回った。
（注）1ポンドは約0.45キログラム。
6月の輸出量は前年同月および前月から大幅に増加
2019年6月のコーンスターチ輸出量は、1万2506トン（前年同月比45.1％増、前月比27.9％増）と前年同月および前月から大幅に増加した（図4）。同月の主要国別輸出量は、表4の通りである。
同月の中西部市場のコーンスターチ市場価格は、1ポンド（注）当たり8.29セント（8.9円、前年同月比71.3％高、前月比37.7％高）と前年同月および前月を大幅に上回った。
（注）1ポンドは約0.45キログラム。
タピオカでん粉
タイ
【価格動向】
タピオカでん粉国内価格は前年同期をかなり大きく下回るものの、安定して推移
タイタピオカでん粉協会（TTSA）によると、2019年9月第2週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり13.3バーツ（47.3円、前年同期比13.1％安、前週同）となった。2018年を通じて高騰していたタピオカでん粉の国内価格は同年末にかけて下落し、2019年は13〜14バーツ（46.3〜49.8円）の間で安定して推移している（図5）。
タピオカでん粉国内価格は前年同期をかなり大きく下回るものの、安定して推移
タイタピオカでん粉協会（TTSA）によると、2019年9月第2週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり13.3バーツ（47.3円、前年同期比13.1％安、前週同）となった。2018年を通じて高騰していたタピオカでん粉の国内価格は同年末にかけて下落し、2019年は13〜14バーツ（46.3〜49.8円）の間で安定して推移している（図5）。
【貿易動向】
7月の輸出量は前年同月からはかなり大きく、前月からは大幅に増加
2019年7月のタピオカでん粉輸出量は、18万9959トン（前年同月比14.3％増、前月比19.7％増）と前年同月からはかなり大きく、前月からは大幅に増加した（図6）。同月の主要国別輸出量は、表5の通りである。
同月の輸出価格（FOB・バンコク）は、1トン当たり443.0米ドル（4万7401円、前年同月比10.3％安、前月比0.4％高）と、前年同月からはかなりの程度下落したものの、前月からはわずかに上昇した。
【※文章および図を修正しました（2019.10.31）】
7月の輸出量は前年同月からはかなり大きく、前月からは大幅に増加
2019年7月のタピオカでん粉輸出量は、18万9959トン（前年同月比14.3％増、前月比19.7％増）と前年同月からはかなり大きく、前月からは大幅に増加した（図6）。同月の主要国別輸出量は、表5の通りである。
同月の輸出価格（FOB・バンコク）は、1トン当たり443.0米ドル（4万7401円、前年同月比10.3％安、前月比0.4％高）と、前年同月からはかなりの程度下落したものの、前月からはわずかに上昇した。
【※文章および図を修正しました（2019.10.31）】
図6
ベトナム
【生産動向】
7月は主産地で収穫の最盛期を迎える
ベトナムの調査会社AgroMonitorによると、南東地域に属し、第2位の作付面積を誇るタイニン省では、キャッサバの収穫が最盛期を迎えている。また、同省と国境を接するカンボジアから、1日当たり100台ものトラックによってキャッサバが輸入されている。こうした状況の下、でん粉製造工場も稼働し始め、キャッサバの需要が供給量を上回っていることから、キャッサバが不足する結果となっている。
中央高原地域では、でん粉製造工場の稼働は8月に始まるものと見られる。また、同時に2019/20年度の作付けが始まり、作付面積は20〜30％ほど増加するとみられるものの、降雨が不足していることやキャッサバモザイク病の感染拡大によって単収は減少することが懸念されている。
（注）2019年7月15日時点の推計値が公表されなかったため、今月号ではベトナムのキャッサバ作付面積の表は掲載しない。
【貿易動向】
7月の輸出量は前年同月および前月から大幅に増加
AgroMonitorによると、2019年7月のタピオカでん粉輸出量は、14万6868トン（前年同月比57.3％増、前月比29.1％増）と、前年同月および前月から大幅に増加した（図7）。
7月は主産地で収穫の最盛期を迎える
ベトナムの調査会社AgroMonitorによると、南東地域に属し、第2位の作付面積を誇るタイニン省では、キャッサバの収穫が最盛期を迎えている。また、同省と国境を接するカンボジアから、1日当たり100台ものトラックによってキャッサバが輸入されている。こうした状況の下、でん粉製造工場も稼働し始め、キャッサバの需要が供給量を上回っていることから、キャッサバが不足する結果となっている。
中央高原地域では、でん粉製造工場の稼働は8月に始まるものと見られる。また、同時に2019/20年度の作付けが始まり、作付面積は20〜30％ほど増加するとみられるものの、降雨が不足していることやキャッサバモザイク病の感染拡大によって単収は減少することが懸念されている。
（注）2019年7月15日時点の推計値が公表されなかったため、今月号ではベトナムのキャッサバ作付面積の表は掲載しない。
【貿易動向】
7月の輸出量は前年同月および前月から大幅に増加
AgroMonitorによると、2019年7月のタピオカでん粉輸出量は、14万6868トン（前年同月比57.3％増、前月比29.1％増）と、前年同月および前月から大幅に増加した（図7）。
ばれいしょでん粉
EU
【貿易動向】
6月の輸出量は前年同月からは大幅に、前月からはかなりの程度減少
2019年6月のばれいしょでん粉輸出量（注）は、1万8707トン（前年同月比22.8％減、前月比9.3％減）と前年同月からは大幅に、前月からはかなりの程度減少した（図8）。同月の主要国別輸出量は、表6の通りである。
また、輸出価格（FOB）は8カ月ぶりに前月を下回ったものの、1トン当たり818.89ユーロ（9万7448円、前年同月比31.7％高、前月比0.1％高）と前年同月の622.13ユーロ（7万4033円）を大幅に上回った。
（注）輸出先の不明なものを除く。
6月の輸出量は前年同月からは大幅に、前月からはかなりの程度減少
2019年6月のばれいしょでん粉輸出量（注）は、1万8707トン（前年同月比22.8％減、前月比9.3％減）と前年同月からは大幅に、前月からはかなりの程度減少した（図8）。同月の主要国別輸出量は、表6の通りである。
また、輸出価格（FOB）は8カ月ぶりに前月を下回ったものの、1トン当たり818.89ユーロ（9万7448円、前年同月比31.7％高、前月比0.1％高）と前年同月の622.13ユーロ（7万4033円）を大幅に上回った。
（注）輸出先の不明なものを除く。
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コラム オランダのばれいしょでん粉生産について（1）
2018年のでん粉原料用ばれいしょの生産量は、この年前半の干ばつや高温のため、前年よりも約2割落ち込んだ（コラム−表2）。でん粉製造企業によっては、原料買取価格を引き上げたが、生産者は厳しい状況にあった。なお、2019年については、作付け時期は天候に恵まれ、今のところ生育は順調であるという。
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化工でん粉
デキストリンおよびその他の化工でん粉（以下「化工でん粉」という）の主要輸出国の、主要仕向け先国別輸出量および輸出価格は以下の通りである。
7月の輸出量は前年同月からはかなりの程度増加の一方、前月からはかなりの程度減少
2019年7月の化工でん粉の輸出量は、8万1577トン（前年同月比10.5％増、前月比8.4％減）と前年同月からはかなりの程度増加の一方、前月からはかなりの程度減少した（図9）。同月の主要国別輸出量は、表7の通りである。
タイ
【貿易動向】7月の輸出量は前年同月からはかなりの程度増加の一方、前月からはかなりの程度減少
2019年7月の化工でん粉の輸出量は、8万1577トン（前年同月比10.5％増、前月比8.4％減）と前年同月からはかなりの程度増加の一方、前月からはかなりの程度減少した（図9）。同月の主要国別輸出量は、表7の通りである。
米国
【貿易動向】
6月の輸出量は前年同月からはかなり大きく、前月からは大幅に減少
2019年6月の化工でん粉の輸出量は、2万4749トン（前年同月比13.1％減、前月比18.5％減）と前年同月からはかなり大きく、前月からは大幅に減少となった（図10）。同月の主要国別輸出量は、表8の通りである。
6月の輸出量は前年同月からはかなり大きく、前月からは大幅に減少
2019年6月の化工でん粉の輸出量は、2万4749トン（前年同月比13.1％減、前月比18.5％減）と前年同月からはかなり大きく、前月からは大幅に減少となった（図10）。同月の主要国別輸出量は、表8の通りである。
中国
【貿易動向】
7月の輸出量は前年同月および前月からかなり大きく減少
2019年7月の化工でん粉の輸出量は、6135トン（前年同月比15.2％減、前月比12.4％減）と前年同月および前月からかなり大きく減少した（図11）。同月の主要国別輸出量は、表9の通りである。
7月の輸出量は前年同月および前月からかなり大きく減少
2019年7月の化工でん粉の輸出量は、6135トン（前年同月比15.2％減、前月比12.4％減）と前年同月および前月からかなり大きく減少した（図11）。同月の主要国別輸出量は、表9の通りである。
EU
【貿易動向】
6月の輸出量は前年同月および前月から大幅に減少
2019年6月の化工でん粉の輸出量（注）は、3万5001トン（前年同月比20.6％減、前月比20.5％減）と前年同月および前月から大幅に減少した（図12）。同月の主要国別輸出量は、表10の通りである。
（注）輸出先の不明なものを除く。
6月の輸出量は前年同月および前月から大幅に減少
2019年6月の化工でん粉の輸出量（注）は、3万5001トン（前年同月比20.6％減、前月比20.5％減）と前年同月および前月から大幅に減少した（図12）。同月の主要国別輸出量は、表10の通りである。
（注）輸出先の不明なものを除く。
豪州
【貿易動向】
6月の輸出量は前年同月からは大幅に、前月からはやや増加
2019年6月の化工でん粉の輸出量は、2606トン（前年同月比24.3％増、前月比5.3％増）と前年同月からは大幅に、前月からはやや増加した（図13）。同月の主要国別輸出量は、表11の通りである。
6月の輸出量は前年同月からは大幅に、前月からはやや増加
2019年6月の化工でん粉の輸出量は、2606トン（前年同月比24.3％増、前月比5.3％増）と前年同月からは大幅に、前月からはやや増加した（図13）。同月の主要国別輸出量は、表11の通りである。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 （担当：企画情報グループ）
Tel:03-3583-9272
農畜産業振興機構 調査情報部 （担当：企画情報グループ）
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