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でん粉の国内需給

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最終更新日:2023年4月10日

でん粉の国内需給

2023年4月

調査情報部

1. 需給見通し

 農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」(昭和40年法律第109号)により、でん粉に関して適切な価格調整を図るため、半期ごとにでん粉の需給見通しを公表している。2月に公表したでん粉の需給見通しの概要は、次の通り(詳細は2023年3月号参照)。

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2. 輸入動向

【タピオカでん粉の輸入動向】
1月の輸入量は前年同月から大幅に増加


 財務省「貿易統計」によると、2023年1月のタピオカでん粉の輸入量は、1万1321トン(前年同月比56.6%増、前月比24.4%増)と、前年同月から大幅に増加した(図1)。

 輸入先はタイ、ベトナムおよび台湾で、国・地域別の輸入量は次の通りであった。

 タイ     1万1108トン
  (前年同月比54.0%増、前月比22.5%増)
 ベトナム     205トン
  (同14.4倍、同12.1倍)
 台湾        7トン
 (前年同月輸入実績なし、同55.6%減)
 ブラジル      1トン
  (前年同月および前月輸入実績なし)
 

 2023年1月の1トン当たりの輸入価格は、6万8893円(前年同月比18.1%高、前月比10.4%安)と、前年同月を大幅に上回った(図2)。

 国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

 タイ     6万8707円
  (前年同月比18.0%高、前月比10.0%安)
 ベトナム   6万7907円
  (同47.4%安、同8.3%安)
 台湾    33万8362円
  (前年同月輸入実績なし、同14.5%安)
 ブラジル   56万794円
  (前年同月および前月輸入実績なし)
 

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【サゴでん粉の輸入動向】
1月の輸入量は前年同月から大幅に増加


 財務省「貿易統計」によると、2023年1月のサゴでん粉の輸入量は、2062トン(前年同月比86.1%増、前月比50.2%増)と、前年同月から大幅に増加した(図3)。

 輸入先はマレーシアおよびインドネシアで、国・地域別の輸入量は次の通りであった。

 マレーシア    1954トン
  (前年同月比2.1倍、前月比66.3%増)
 インドネシア    108トン
  (同40.0%減、同45.5%減)



 2023年1月の1トン当たりの輸入価格は、11万669円(前年同月比79.9%高、前月比0.8%安)と、前年同月を大幅に上回った(図4)。

 国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

 マレーシア    11万1354円
  (前年同月比81.1%高、前月比1.4%安)
 インドネシア    9万8287円
  (同59.7%高、同5.1%安)

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【ばれいしょでん粉の輸入動向】
1月の輸入量は前年同月から大幅に増加


 財務省「貿易統計」によると、2023年1月のばれいしょでん粉の輸入量は1156トン(前年同月比60.3%増、前月比5.7倍)と、前年同月から大幅に増加した(図5)。

 輸入先はデンマークおよびドイツで、国・地域別の輸入量は次の通りであった。

 デンマーク    1002トン
  (前年同月比16.7倍、前月比5.0倍)
 ドイツ        154トン
  (同76.6%減、前月輸入実績なし)


 

 2023年1月の1トン当たりの輸入価格は、10万9432円(前年同月比14.6%高、前月比22.6%安)と、前年同月をかなり大きく上回った(図6)。

 国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

 デンマーク     10万8212円
  (前年同月比17.4%高、前月比20.7%安)
 ドイツ            11万7370円
  (同23.8%高、前月輸入実績なし)
 

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【でん粉誘導体の輸入動向】
1月の輸入量は前年同月から大幅に減少


 財務省「貿易統計」によると、2023年1月のでん粉誘導体の輸入量は、3万262トン(前年同月比19.8%減、前月比18.7%減)と、前年同月から大幅に減少した(図7)。

 でん粉誘導体の輸入先は17カ国・地域で、最大の輸入先はタイであった。主要輸入先からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の約7割を占めており、次いでベトナム、米国となっている(表3)。

 2023年1月の1トン当たりの輸入価格は、13万3461円(前年同月比32.3%高、前月比7.0%高)と、前年同月を大幅に上回った。



 

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【デキストリンの輸入動向】
1月の輸入量は前年同月から大幅に減少


 財務省「貿易統計」によると、2023年1月のデキストリンの輸入量は、772トン(前年同月比22.8%減、前月比13.1%減)と、前年同月から大幅に減少した(図8)。

 デキストリンの輸入先は13カ国・地域で、輸入量は上位輸入先の数量および各国のシェアも含め、月ごとの変動が大きい。

 上位輸入先からの輸入量は次の通りで、タイ、ベトナムおよび米国で輸入量の約6割を占めている(表4)。

 2023年1月の1トン当たりの輸入価格は、29万5521円(前年同月比2.3倍、前月比53.0%高)と、前年同月を大幅に上回った。




 

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【コーンスターチ用トウモロコシの輸入動向】
1月の輸入量は前年同月から大幅に増加


 財務省「貿易統計」によると、2023年1月のコーンスターチ用トウモロコシの輸入量は、20万9675トン(前年同月比18.4%増、前月比8.0%減)となり、前年同月から大幅に増加した(図9)。

 輸入先は、米国、ブラジルおよび南アフリカで、国・地域別の輸入量は次の通りであった。

 米国     11万2287トン
 (前年同月比21.0%減、前月比12.1%減)
 ブラジル   9万1388トン
 (同8.7倍、同2.7%減)
 南アフリカ   6000トン
 (同75.5%減、同20.0%増)
 
 2023年1月の1トン当たりの輸入価格は、4万9995円(前年同月比30.3%高、前月比3.2%安)と、前年同月を大幅に上回った。

 国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

 米国       5万492円
 (前年同月比29.9%高、前月比4.3%安)
 ブラジル     4万9590円
 (同47.8%高、同1.4%安)
 南アフリカ    4万6852円
 (同24.7%高、同4.1%安)
 

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