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最終更新日:2024年3月11日
【タピオカでん粉の輸入動向】
12月の輸入量は前年同月からかなり大きく減少
財務省「貿易統計」によると、2023年12月のタピオカでん粉の輸入量は、7668トン(前年同月比15.7%減、前月比12.5%減)と、前年同月からかなり大きく減少した(図1)。
輸入先はタイ、ベトナムおよび台湾で、国・地域別の輸入量は次の通りであった。
タイ 6668トン
(前年同月比26.4%減、前月比13.0%減)
ベトナム 991トン
(同58.3倍、同9.3%減)
台湾 5トン
(同70.0%減、前月輸入実績なし)
また、2023年1〜12月のタピオカでん粉の輸入量は、前年比4.9%減の12万690トンと、前年をやや下回った(図2)。国・地域別の輸入量は次の通りであった。
タイ 11万6028トン
(前年比8.1%減)
ベトナム 4567トン
(同8.2倍)
台湾 71トン
(同28.9%減)
ブラジル 24トン
(同27.7%増)
2023年12月の1トン当たりの輸入価格は、8万3085円(前年同月比8.1%高、前月比2.1%安)と、前年同月をかなりの程度上回った(図3)。
国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
タイ 8万2325円
(前年同月比7.9%高、前月比2.9%安)
ベトナム 8万4423円
(同14.0%高、前年並み)
台湾 48万1930円
(同21.7%高、前月輸入実績なし)
【サゴでん粉の輸入動向】
12月の輸入量は前年同月からかなりの程度増加
財務省「貿易統計」によると、2023年12月のサゴでん粉の輸入量は、1517トン(前年同月比10.5%増、前月比17.1%増)と、前年同月からかなりの程度増加した(図4)。
輸入先はマレーシアおよびインドネシアで、国・地域別の輸入量は次の通りであった。
マレーシア 1337トン
(前年同月比13.8%増、前月比16.1%増)
インドネシア 180トン
(同9.1%減、同25.0%増)
また、2023年1〜12月のサゴでん粉の輸入量は、前年比5.0%増の1万8137トンとなり、前年をやや上回った(図5)。国・地域別の輸入量は次の通りであった。
マレーシア 1万6553トン
(前年比4.3%増)
インドネシア 1584トン
(同12.8%増)
2023年12月の1トン当たりの輸入価格は、11万2643円(前年同月比1.0%高、前月比3.6%安)、前年同月をわずかに上回った(図6)。
国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
マレーシア 11万3374円
(前年同月比0.4%高、前月比3.4%安)
インドネシア 10万7211円
(同3.5%高、同4.2%安)
【ばれいしょでん粉の輸入動向】
12月の輸入量は前年同月から大幅に増加
財務省「貿易統計」によると、2023年12月のばれいしょでん粉の輸入量は502トン(前年同月比2.5倍、前月比24.0%減)と、前年同月から大幅に増加した(図7)。
輸入先はデンマーク、ドイツ、オランダおよびポーランドで、国・地域別の輸入量は次の通りであった。
デンマーク 288トン
(前年同月比44.0%増、前月比3.3倍)
ドイツ 132トン
(前年同月輸入実績なし、同76.9%減)
オランダ 60トン
(前年同月輸入実績なし、同480倍)
ポーランド 22トン
(前年同月および前月輸入実績なし)
また、2023年1〜12月のばれいしょでん粉の輸入量は、前年比17.6%増の9705トンと前年から大幅に増加した(図8)。国・地域別の輸入量は次の通りであった。
ドイツ 4997トン
(前年比22.5%減)
デンマーク 4032トン
(同3.3倍)
オランダ 640トン
(同14.3%増)
台湾 14トン
(同30.0%減)
ポーランド 22トン
(前年輸入実績なし)
米国 1トン
(前年同)
2023年12月の1トン当たりの輸入価格は、15万6506円(前年同月比10.7%高、前月比6.2%高)と、前年同月をかなり大きく上回った(図9)。
国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
デンマーク 15万3677円
(前年同月比12.6%高、前月比3.0%安)
ドイツ 17万7705円
(前年同月輸入実績なし、同22.3%高)
オランダ 12万6550円
(前年同月輸入実績なし、同93.9%安)
ポーランド 14万8045円
(前年同月および前月輸入実績なし)
【でん粉誘導体の輸入動向】
12月の輸入量は前年同月からかなり大きく減少
財務省「貿易統計」によると、2023年12月のでん粉誘導体の輸入量は、3万2847トン(前年同月比11.7%減、前月比25.3%増)と、前年同月からかなり大きく減少した(図10)。
でん粉誘導体の輸入先は15カ国・地域で、最大の輸入先はタイであった。主要輸入先からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の約8割を占めており、次いでベトナム、デンマークとなっている(表3)。
2023年12月の1トン当たりの輸入価格は、14万123円(前年同月比12.4%高、前月比8.1%安)と、前年同月をかなり大きく上回った。
2023年1〜12月のでん粉誘導体の輸入量は、前年比10.0%減の39万6006トンとなった(図11)。
また、同年の1トン当たりの輸入価格は、前年比17.1%高の14万3639円となった。
【デキストリンの輸入動向】
12月の輸入量は前年同月からやや増加
財務省「貿易統計」によると、2023年12月のデキストリンの輸入量は、916トン(前年同月比3.1%増、前月比29.6%減)と、前年同月からやや増加した(図12)。
デキストリンの輸入先は7カ国・地域で、輸入量は上位輸入先の数量および各国のシェアも含め、月ごとの変動が大きい。
上位輸入先からの輸入量は次の通りで、タイおよびベトナムで輸入量の約8割を占めている(表4)。
2023年12月の1トン当たりの輸入価格は、15万4734円(前年同月比19.9%安、前月比16.9%安)と、前年同月を大幅に下回った。
2023年1〜12月のデキストリンの輸入量は、前年比24.5%減の1万2068トンと前年から大幅に減少した(図13)。
また、同年の1トン当たりの輸入価格は、前年比21.1%高の19万5825円となった。
【コーンスターチ用トウモロコシの輸入動向】
12月の輸入量は前年同月からかなりの程度減少
財務省「貿易統計」によると、2023年12月のコーンスターチ用トウモロコシの輸入量は、20万9805トン(前年同月比8.1%減、前月比33.6%減)となり、前年同月からかなりの程度減少した(図14)。
輸入先は、米国、ブラジル、南アフリカおよびアルゼンチンで、国・地域別の輸入量は次の通りであった。
米国 13万4212トン
(前年同月比4.7%増、前月比20.3%減)
ブラジル 3万4154トン
(同63.6%減、同74.2%減)
南アフリカ 2万6953トン
(同5.4倍、同77.8%増)
アルゼンチン 1万4486トン
(同11.8倍、前月輸入実績なし)
2023年12月の1トン当たりの輸入価格は、4万321円(前年同月比22.0%安、前月比10.7%安)と、前年同月を大幅に下回った。
国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
米国 4万935円
(前年同月比22.4%安、前月比8.0%安)
ブラジル 3万8060円
(同24.3%安、同18.3%安)
南アフリカ 4万1755円
(同14.6%安、同3.6%高)
アルゼンチン 3万7296円
(同36.7%安、前月輸入実績なし)
2023年1〜12月のコーンスターチ用トウモロコシの輸入量は、前年比0.5%減の302万2706トンとなった(図15)。
また、同年の1トン当たりの輸入価格は、前年比4.3%安の4万8393円となった。