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でん粉の国内需給

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最終更新日:2024年4月10日

でん粉の国内需給

2024年4月

調査情報部

1 需給見通し


 農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」(昭和40年法律第109号)により、でん粉に関して適切な価格調整を図るため、半期ごとにでん粉の需給見通しを公表している。2月に公表したでん粉の需給見通しの概要は、次の通り(詳細は2024年3月号参照)。






 
1

2 輸入動向

【タピオカでん粉の輸入動向】
1月の輸入量は前年同月からかなり大きく減少
 
財務省「貿易統計」によると、2024年1月のタピオカでん粉の輸入量は、1万36トン(前年同月比11.3%減、前月比30.9%増)と、前年同月からかなり大きく減少した(図1)。
 




 輸入先はタイ、台湾およびベトナムで、国・地域別の輸入量は次の通りであった。

 タイ              1万17トン
  (前年同月比9.8%減、前月比50.2%増)
 台湾                       15トン
  (同2.1倍、同3.1倍)
 ベトナム                   4トン
  (同97.9%減、同99.6%減)

 2024年1月の1トン当たりの輸入価格は、8万1408円(前年同月比18.2%高、前月比2.0%安)と、前年同月を大幅に上回った(図2)。

 国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

 タイ              8万773円
  (前年同月比17.6%高、前月比1.9%安)
 台湾           45万7893円
  (同35.3%高、同5.0%安)
 ベトナム        26万3303円
  (同3.9倍、同3.1倍)
 

2

【サゴでん粉の輸入動向】
1月の輸入量は前年同月から大幅に減少
 
財務省「貿易統計」によると、2024年1月のサゴでん粉の輸入量は、1278トン(前年同月比38.0%減、前月比15.8%減)と、前年同月から大幅に減少した(図3)。

 輸入先はマレーシアおよびインドネシアで、国・地域別の輸入量は次の通りであった。

 マレーシア             1098トン
  (前年同月比43.8%減、前月比17.9%減)
 インドネシア             180トン
  (同66.7%増、前月同)





 2024年1月の1トン当たりの輸入価格は、11万2388円(前年同月比1.6%高、前月比0.2%安)、前年同月をわずかに上回った(図4)。

 国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

 マレーシア          11万3720円
  (前年同月比2.1%高、前月比0.3%高)
 インドネシア        10万4261円
  (同6.1%高、同2.8%安)
 

3

【ばれいしょでん粉の輸入動向】
1月の輸入量は前年同月から大幅に減少
 
財務省「貿易統計」によると、2024年1月のばれいしょでん粉の輸入量は683トン(前年同月比40.9%減、前月比36.1%増)と、前年同月から大幅に減少した(図5)。

 輸入先はデンマーク、ドイツおよびオランダで、国・地域別の輸入量は次の通りであった。

 デンマーク              360トン
  (前年同月比64.1%減、前月比25.0%増)
 ドイツ                   242トン
  (同57.1%増、同83.3%増)
 オランダ                  60トン
  (前年同月輸入実績なし、前月同)




 
 2024年1月の1トン当たりの輸入価格は、14万7275円(前年同月比34.6%高、前月比5.9%安)と、前年同月を大幅に上回った(図6)。

 国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

 デンマーク          15万2633円
  (前年同月比41.1%高、前月比0.7%安)
 ドイツ               14万4533円
  (同23.1%高、同18.7%安)
 オランダ             12万5700円
  (前年同月輸入実績なし、同0.7%安)
 

4

【でん粉誘導体の輸入動向】
1月の輸入量は前年同月から大幅に減少
 
財務省「貿易統計」によると、2024年1月のでん粉誘導体の輸入量は、2万5320トン(前年同月比16.3%減、前月比22.9%減)と、前年同月から大幅に減少した(図7)。

 でん粉誘導体の輸入先は17カ国・地域で、最大の輸入先はタイであった。主要輸入先からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の約7割を占めており、次いでベトナム、豪州となっている(表3)。
 



 2024年1月の1トン当たりの輸入価格は、14万2388円(前年同月比6.7%高、前月比1.6%高)と、前年同月をかなりの程度上回った。
 

5

【デキストリンの輸入動向】
1月の輸入量は前年同月からかなりの程度増加
 
財務省「貿易統計」によると、2024年1月のデキストリンの輸入量は、853トン(前年同月比10.5%増、前月比6.9%減)と、前年同月からかなりの程度増加した(図8)。

 デキストリンの輸入先は7カ国・地域で、輸入量は上位輸入先の数量および各国のシェアも含め、月ごとの変動が大きい。

 上位輸入先からの輸入量は次の通りで、タイおよびベトナムで輸入量の約8割を占めている(表4)。
 



 2024年1月の1トン当たりの輸入価格は、19万3270円(前年同月比34.6%安、前月比24.9%高)と、前年同月を大幅に下回った。
 

6

【コーンスターチ用トウモロコシの輸入動向】
1月の輸入量は前年同月から大幅に減少
 
財務省「貿易統計」によると、2024年1月のコーンスターチ用トウモロコシの輸入量は、12万4389トン(前年同月比41.2%減、前月比40.7%減)となり、前年同月から大幅に減少した(図9)。

 輸入先は、米国およびブラジルで、国・地域別の輸入量は次の通りであった。

 米国                9万2516トン
  (前年同月比18.7%減、前月比31.1%減)
 ブラジル            3万1873トン
  (同65.3%減、同6.7%減)

 2024年1月の1トン当たりの輸入価格は、4万223円(前年同月比19.6%安、前月比0.3%安)と、前年同月を大幅に下回った。

 国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

 米国                   4万942円
  (前年同月比18.9%安、前月並み)
 ブラジル             3万8134円
  (同23.1%安、同0.2%高)
 

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