でん粉 でん粉分野の各種業務の情報、情報誌「でん粉情報」の記事、統計資料など

ホーム > でん粉 > でん粉の国際需給 > 2 日本の品目別主要輸入先の動向

2 日本の品目別主要輸入先の動向

印刷ページ

最終更新日:2025年2月10日

2 日本の品目別主要輸入先の動向

2025年2月


 本稿中の為替レートは、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2024年12月末日TTS相場の1米ドル=159.18円、1ユーロ=166.42円、1タイバーツ=4.72円を使用した。

 なお、本稿中の輸出価格は品目に応じて以下の価格を使用。

・FAS(Free alongside ship)価格:貨物が輸出国の埠頭(ふ とう)または(はしけ)に置かれた時点までの費用を含めた価格。
・CFR(Cost and Freight)価格:貨物が輸出国の船上に置かれた時点までの費用および輸入国までの運賃を含めた価格。
・FOB(Free on Board)価格:貨物が輸出国の船上に置かれた時点までの費用を含めた価格。

トウモロコシ・コーンスターチ

世 界

【需給動向:トウモロコシ】
生産減・消費増などから期末在庫はかなりの程度減少
 
米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2025年1月10日、24/25年度の世界のトウモロコシ需給予測値を更新した(表)。

 これによると、同年度の世界のトウモロコシ生産量は12億1435万トン(前年度比1.3%減)と前月から354万トン下方修正された。このうち、中国やガーナ、ロシアなどは前月から上方修正され、中国では2億9492万トンと292万トン上方修正されて過去最高の更新が見込まれているが、米国の701万トン下方修正がこれを上回った。

 輸入量は、世界全体で1億8315万トン(同7.1%減)と前月から77万トン下方修正された。トルコの上方修正があったものの、中国や韓国、日本の下方修正が上回った。また、中国の輸入量については、同日付で中国農業農村部が公表した同年度の中国のトウモロコシ輸入量900万トンとは400万トンの乖離がある。

 消費量は、世界全体で12億3847万トン(同1.7%増)と前月から81万トン上方修正された。ブラジルで前月から200万トン上方修正されたことが寄与した。

 輸出量は、世界全体で1億9141万トン(同0.3%減)と前月から163万トン下方修正された。このうち、最大の輸出国である米国やブラジルの下方修正が影響した。

 この結果、期末在庫は米国の下方修正を反映し2億9334万トン(同7.6%減)と前月から310万トン下方修正された。
 

1

米 国

【需給、価格動向:トウモロコシ】
生産減・輸出増などから期末在庫はかなり大きく減少
 
USDA/WAOBは2025年1月10日、24/25年度(9月〜翌8月)の米国のトウモロコシ需給見通しを更新した(表)。

 生産量は、生育初期の十分な降雨と温度が確保できて作況が良好であったことから収穫面積が上方修正されたが、単収の下方修正から148億6700万ブッシェル(3億7764万トン(注)、前年度比3.1%減)と前月から下方修正され、前年度をやや下回ると見込まれている。

 米国内消費量は、飼料等向けが前月から下方修正されたことから、126億6500万ブッシェル(3億2170万トン、同0.1%減)と下方修正され、前年度並みと見込まれている。

 輸出量は、2500万ブッシェル下方修正されたものの米国産トウモロコシの需要増により24億5000万ブッシェル(6223万トン、同6.9%増)と、前年度をかなりの程度上回る高水準とされている。

 この結果、期末在庫は15億4000万ブッシェル(3912万トン、同12.6%減)と、総供給量の下方修正により前月から下方修正され、前年度をかなり大きく下回ると見込まれている。

 また、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は、10.2%(同1.6ポイント減)と前月から1.2ポイント下方修正され、前年度を下回ると見込まれている。

 生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり4.25米ドル(677円。1キログラム当たり26.6円、同6.6%安)と前月から上方修正されたが、引き続き前年度からかなりの程度下落が見込まれている。

(注)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。
 

2

【貿易動向:トウモロコシ】
24年11月の輸出量は前月から大幅に増加、輸出価格は前月からやや上昇
 
2024年11月の米国のトウモロコシ輸出量は、471万7737トン(前年同月比31.3%増、前月比16.2%増)と前年同月および前月から大幅に増加した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり226.5米ドル(3万6054円、同8.1%安、同5.5%高)と前年同月をかなりの程度下回り、前月からやや上昇した。
 



 

3

【貿易動向:コーンスターチ】
24年11月の輸出量は前月からやや減少、輸出価格は前月からやや上昇
 
2024年11月の米国のコーンスターチ輸出量は、1万7716トン(前年同月比5.4%増、前月比4.4%減)と前年同月をやや上回り、前月からやや減少した(表、図)。

 同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり772.5米ドル(12万2967円、同14.7%安、同3.1%高)と前年同月をかなり大きく下回り、前月からやや上昇した。
 







 米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、24年12月の同国中西部市場におけるコーンスターチ価格は、1ポンド当たり14.77米セント(注)(23.5円、前年同月比2.8%安、前月比2.1%高)と前年同月をわずかに下回り、前月からわずかに上昇した(図)。

(注)1ポンドは約453.6グラム、1米セントは1米ドルの100分の1。
 

4

タピオカでん粉

タ イ

【生産動向】
24/25年度のキャッサバ生産量は増産見込み
 
タイ農業協同組合省農業経済局(OAE)が公表した「農業経済2024年12月」によると、2024/25年度(10月〜翌9月)のキャッサバ収穫面積は、863万ライ(138万ヘクタール(注1)、前年度比2.5%増)とわずかに増加し、単収は1ライ当たり3.15トン(1ヘクタール当たり19.70トン、同0.9%減)とわずかな減少が見込まれている(表)。この結果、生産量は2720万トン(同1.6%増)と減少前の水準には達しないものの、20/21年度以来の増加が見込まれている。キャッサバの取引価格は下落傾向で推移しているが、政府による支援策や主要輸出先である中国での需要の回復などが報道されており、今後、取引価格の上昇と生産者の所得増加が期待される。

 タイでは、18/19年度からキャッサバモザイク病(注2)の感染が拡大しており、農業普及局によると1月16日現在の感染状況は、41県で124万6821ライ(19万9491ヘクタール、前月比21.2%増)と前月から大幅に増加している。同局は、近隣国から流入する感染苗の監視強化や生産者に対する抵抗性品種栽培の推奨などを継続している。しかし感染の収束は見られず、政府による感染対策や支援強化への要望が高まっている。25年1月上旬の現地報道によると、政府による8億5200万バーツ(40億2144万円)の予算措置が報じられていた。タピオカ関連団体では、この予算の承認を期待する一方、感染が拡大している状況から予算額が不十分であるとの見解を示している。

(注1)1ライを0.16ヘクタールとして農畜産業振興機構が換算。
(注2)ウイルス感染により葉に黄化斑が発生する病気で、光合成が十分に行われず、最悪の場合には作物が枯死してしまうため、収穫量が大幅に減少する。タイのほかに、近隣国のベトナムやカンボジアで流行が確認されている。
 

5

【価格動向】
国内価格は前年同期から大幅に下落
 
タイ・タピオカでん粉協会(TTSA)によると、2025年1月第2週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり13.9バーツ(65.6円、前年同期比27.0%安)と前年同期から大幅に下落した(図)。
 

6

【貿易動向】
24年10月の輸出量は前月からわずかに減少、輸出価格は前月からやや下落

 2024年10月のタピオカでん粉輸出量は、23万2581トン(前年同月比34.7%減、前月比2.8%減)と前年同月を大幅に下回り、前月からわずかに減少した(表、図)。

 同月の輸出価格(FOB価格・バンコク)は、1トン当たり496.0米ドル(7万8953円、同14.3%安、同5.3%安)と、前年同月をかなり大きく下回り、前月からやや下落した。

 


 

7

ばれいしょでん粉

E U

【貿易動向】
24年10月の輸出量は前月から大幅に増加、輸出価格は前月からわずかに下落

 2024年10月のばれいしょでん粉輸出量(注)は、4万3628トン(前年同月比18.4%増、前月比21.3%増)と前年同月および前月から大幅に増加した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり930.9ユーロ(15万4920円、同1.3%安、同1.0%安)と前年同月および前月からわずかに下落した。

(注)EU27カ国による輸出。輸出先の不明なものを除く。
 


 
8

化工でん粉

 デキストリンおよびその他の化工でん粉(以下「化工でん粉」という)の主要国・地域別輸出量および輸出価格は、以下の通りである。

タ イ

【貿易動向】
24年10月の輸出量は前月からやや増加、輸出価格は前月からやや下落
 
2024年10月の化工でん粉の輸出量は、9万5793トン(前年同月比8.1%増、前月比4.6%増)と前年同月をかなりの程度上回り、前月からやや増加した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり865.4米ドル(13万7754円、同3.5%安、同3.0%安)と前年同月および前月からやや下落した。

 


 

9

E U

【貿易動向】
24年10月の輸出量は前月並み、輸出価格は前月からやや上昇

 2024年10月の化工でん粉の輸出量(注)は、4万3479トン(前年同月比12.6%増、前月比0.2%減)と前年同月をかなり大きく上回り、前月並みとなった(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1568.2ユーロ(26万980円、同12.5%安、同3.1%高)と前年同月をかなり大きく下回り、前月からやや上昇した。

(注)EU27カ国による輸出。輸出先の不明なものを除く。




 

10

米 国

【貿易動向】
24年10月の輸出量は前月からわずかに減少、輸出価格は前月からやや下落
 
2024年10月の化工でん粉の輸出量は、2万1985トン(前年同月比13.3%減、前月比1.0%減)と前年同月をかなり大きく下回り、前月からわずかに減少した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1708.1米ドル(27万1895円、同6.2%高、同5.3%安)と前年同月をかなりの程度上回り、前月からやや下落した。
 



 

11

中 国

【貿易動向】
24年11月の輸出量は前月からかなりの程度減少、輸出価格は前月からかなりの程度上昇
 
2024年11月の化工でん粉の輸出量は、1万5721トン(前年同月比5.7%減、前月比8.2%減)と前年同月をやや下回り、前月からかなりの程度減少した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1220.2米ドル(19万4231円、同7.6%高、同7.3%高)と前年同月および前月からかなりの程度上昇した。
 



 

12

豪 州

【貿易動向】
24年10月の輸出量は前月から大幅に増加、輸出価格は前月からわずかに上昇
 
2024年10月の化工でん粉の輸出量は、3289トン(前年同月比42.1%増、前月比28.3%増)と前年同月および前月から大幅に増加した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1692.5米ドル(26万9412円、同5.1%安、同1.9%高)と前年同月をやや下回り、前月からわずかに上昇した。




 

12
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-9272