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最終更新日:2025年8月12日
【タピオカでん粉の輸入動向】
5月の輸入量は前年同月から大幅に減少
財務省「貿易統計」によると、2025年5月のタピオカでん粉の輸入量は、1万2186トン(前年同月比20.1%減、前月比3.1倍)と、輸入量が多かった前年同月と比較すると、大幅に減少した(図1)。
輸入先はタイ、ベトナムおよび台湾で、国・地域別の輸入量は次の通りであった。
タイ
1万533トン(前年同月比30.8%減、前月比3.4倍)
ベトナム
1621トン(同156.2倍、同2.0倍)
台湾
12トン(前年同月および前月輸入実績なし)
【サゴでん粉の輸入動向】
5月の輸入量は前年同月からかなり大きく増加
財務省「貿易統計」によると、2025年5月の輸入量は、2171トン(前年同月比13.8%増、前月比6.3倍)と、前年同月からかなり大きく増加した(図3)。
輸入先はマレーシアおよびインドネシアで、国・地域別の輸入量は次の通りであった。
マレーシア
1667トン(前年同月比3.5%減、前月比6.6倍)
インドネシア
504トン(同2.8倍、同5.6倍)
2025年5月の1トン当たりの輸入価格は、9万8872円(前年同月比13.8%安、前月比1.9%高)となり、前年と比較すると引き続き低い価格となっている(図4)。
国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
マレーシア
10万2615円(前年同月比10.9%安、前月比2.2%高)
インドネシア
8万6492円(同21.6%安、同1.1%安)
【ばれいしょでん粉の輸入動向】
5月の輸入量は前年同月からかなりの程度増加
財務省「貿易統計」によると、2025年5月のばれいしょでん粉の輸入量は2164トン(前年同月比10.0%増、前月比2.4倍)と、前年同月からかなりの程度増加した(図5)。
輸入先はドイツ、デンマーク、スウェーデン、オランダ、ポーランドおよび中国で、国・地域別の輸入量は次の通りであった。
ドイツ
1070トン(前年同月比1.3%増、前月比4.4倍)
デンマーク
779トン(同91.0%増、同85.2%増)
スウェーデン
190トン(前年同月および前月輸入実績なし)
オランダ
100トン(前年同月比78.2%減、前月比54.1%減)
ポーランド
20トン(同54.5%減、前月輸入実績なし)
中国
5トン(前年同月および前月輸入実績なし)
【でん粉誘導体の輸入動向】
5月の輸入量は前年同月からかなりの程度増加
財務省「貿易統計」によると、2025年5月のでん粉誘導体の輸入量は、3万4525トン(前年同月比6.8%増、前月比22.2%減)と、前年同月からかなりの程度増加した(図7)。
2025年5月の1トン当たりの輸入価格は、13万9969円(前年同月比7.9%安、前月比1.0%安)と、前年同月をかなりの程度下回った。
でん粉誘導体の輸入先は14カ国・地域で、最大の輸入先はタイであった。主要輸入先からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の7割を占めており、次いでフランス、ベトナムとなっている(表3)。
【デキストリンの輸入動向】
5月の輸入量は前年同月からわずかに減少
財務省「貿易統計」によると、2025年5月のデキストリンの輸入量は1322トン(前年同月比0.4%減、前月比13.6%減)と、前年同月からわずかに減少した(図8)。
デキストリンの輸入先は10カ国・地域で、5月は、直近5カ月ほど5割程度を占めていたタイのシェアが少なかった。
2025年5月の1トン当たりの輸入価格は、18万8290円(前年同月比22.2%高、前月比1.3%安)と、前年同月を大幅に上回った。
上位輸入先からの輸入量は次の通りで、タイおよびベトナムからの輸入は、5割程度を占めている(表4)。
【コーンスターチ用トウモロコシの輸入動向】
5月の輸入量は前年同月からやや減少
財務省「貿易統計」によると、2025年5月のコーンスターチ用トウモロコシの輸入量は、27万6462トン(前年同月比3.5%減、前月比14.1%増)となり、前年同月からやや減少した(図9)。
輸入先は、米国のみで、輸入量は次の通りであった。
米国
27万6462トン(前年同月比3.5%減、前月比14.1%増)
2025年5月の1トン当たりの輸入価格は、4万126円(前年同月比4.5%安、前月比0.7%安)と、前年同月をやや下回った。
米国の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
米国
4万126円(前年同月比4.5%安、前月比0.7%安)