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最終更新日:2025年11月10日
【生産動向】
キャッサバ価格の下落により他作物への転作が懸念
ベトナムの民間調査会社(AgroMonitor)によると、北部地域ではキャッサバ価格の下落により作付面積が少なくとも30%減少すると予測されており、生産者はキャッサバに比べ収益性の高いトウモロコシやコーヒー、サトウキビなど他作物への転作を余儀なくされている。中部地域でも、キャッサバからサトウキビやトウモロコシなどの他作物への転作が進み、生産量が40〜50%減少する可能性があると予測されている。南部地域のタイニン省では、効果的な栽培と病虫害リスク軽減のために、同省政府はキャッサバモザイク病(注)の耐性品種などの使用を推奨している。
(注)ウイルス感染により葉に黄化斑が発生する病気で、光合成機能が低下し、枯死することもあるため収穫量が大幅に減少する。ベトナムのほかに、近隣国のタイやカンボジアで流行が確認されている。
【貿易動向】
25年9月の輸出量は前月からやや増加、輸出価格は前月からわずかに上昇
AgroMonitorによると、2025年9月のタピオカでん粉輸出量は、22万6272トン(前年同月比2倍、前月比5.6%増)と前年同月を大幅に上回り、前月からやや増加した(表、図)。
同月の輸出価格(CFR価格・中国向け)は、1トン当たり346米ドル(5万1858円、同27.2%安、同1.5%高)と前年同月を大幅に下回り、前月からわずかに上昇した。


【貿易動向】
25年7月の輸出量は前月からやや増加、輸出価格は前月からわずかに下落
2025年7月のばれいしょでん粉輸出量(注)は、3万3999トン(前年同月比16.4%減、前月比3.8%増)と前年同月を大幅に下回り、前月からやや増加した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり953.5ユーロ(16万7787円、同4.8%高、同1.3%安)と前年同月をやや上回り、前月からわずかに下落した。
(注)EU27カ国による輸出。輸出先の不明なものを除く。


【貿易動向】
25年7月の輸出量は前月からやや増加、輸出価格は前月からやや上昇
2025年7月の化工でん粉の輸出量は、9万2694トン(前年同月比5.6%増、前月比3.6%増)と前年同月をやや上回り、前月からやや増加した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり836.0米ドル(12万5300円、同6.8%安、同4.8%高)と前年同月をかなりの程度下回り、前月からやや上昇した。


【貿易動向】
25年7月の輸出量は前月からかなりの程度増加、輸出価格は前月からわずかに上昇
2025年7月の化工でん粉の輸出量(注)は、4万4125トン(前年同月比1.5%減、前月比9.7%増)と前年同月をわずかに下回り、前月からかなりの程度増加した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1501.1ユーロ(26万4149円、同0.8%安、同2.9%高)と前年同月をわずかに下回り、前月からわずかに上昇した。
(注)EU27カ国による輸出。輸出先の不明なものを除く。


【貿易動向】
25年7月の輸出量および輸出価格は前月並み
2025年7月の化工でん粉の輸出量は、2万3747トン(前年同月比6.7%増、前月比0.2%増)と前年同月をかなりの程度上回り、前月並みであった(表、図)。
また、同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり1692.4米ドル(25万3657円、同0.3%高、同0.2%高)と前年同月並みであり、前月並みであった。


【貿易動向】
25年8月の輸出量は前月からかなりの程度増加、輸出価格は前月からわずかに上昇
2025年8月の化工でん粉の輸出量は、1万7053トン(前年同月比4.5%減、前月比9.9%増)と前年同月をやや下回り、前月からかなりの程度増加した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1166.8米ドル(17万4880円、同14.2%高、同0.6%高)と前年同月をかなり大きく上回り、前月からわずかに上昇した。


【貿易動向】
25年7月の輸出量は前月からかなり大きく増加、輸出価格は前月からわずかに下落
2025年7月の化工でん粉の輸出量は、3762トン(前年同月比10.3%増、前月比12.6%増)と前年同月をかなりの程度上回り、前月からかなり大きく増加した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1592.2米ドル(23万8639円、同6.4%安、同1.7%安)と前年同月をかなりの程度下回り、前月からわずかに下落した。

