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2 日本の品目別主要輸入先の動向

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最終更新日:2026年3月10日

2 日本の品目別主要輸入先の動向

2026年3月



 本稿中の為替レートは、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年1月末日TTS相場の1米ドル=154.66円、1ユーロ=184.86円、1タイバーツ=4.98円を使用した。

 なお、本稿中の輸出価格は品目に応じて以下の価格を使用。

 ・FAS(Free alongside ship)価格:貨物が輸出国の埠頭(ふ とう)または(はしけ)に置かれた時点までの費用を含めた価格。
 ・CFR(Cost and Freight)価格:貨物が輸出国の船上に置かれた時点までの費用および輸入国までの運賃を含めた価格。
 ・FOB(Free on Board)価格:貨物が輸出国の船上に置かれた時点までの費用を含めた価格。

トウモロコシ・コーンスターチ

世界

【需給動向:トウモロコシ】
25/26年度は消費量および輸出量の上方修正から期末在庫は下方修正
 
米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2026年2月10日、2025/26年度の世界のトウモロコシ需給予測値を更新した(表)。

 これによると、同年度の世界のトウモロコシ生産量は12億9591万トン(前年度比5.3%増)と前月から10万トン下方修正された。主要生産国ではEUが上方修正されたが、メキシコの下方修正が影響した。

 輸入量は、世界全体で1億9208万トン(同3.2%増)と前月から186万トン上方修正された。主要生産国ではEUが下方修正されたが、イランやメキシコ、トルコなどの上方修正が反映された。

 消費量は、世界全体で13億129万トン(同4.0%増)と前月から149万トン上方修正され、引き続き高水準を維持している。主要生産国ではEUの下方修正がウクライナの上方修正を上回ったが、メキシコなどの上方修正が反映された。

 輸出量は、世界全体で2億655万トン(同10.4%増)と前月から144万トン上方修正された。主要生産国では米国が他国からの堅調な需要を背景に8382万トンと前月から254万トン上方修正された。

 この結果、期末在庫は、消費量および輸出量の上方修正から、2億8898万トン(同1.8%減)と前月から193万トン下方修正された。
 

1

米国

【需給、価格動向:トウモロコシ】
米国は生産量の増加などから期末在庫は大幅に増加
 
USDA/WAOBは2026年2月10日、2025/26年度(9月〜翌8月)の米国のトウモロコシ需給見通しを更新した(表)。

 米国内生産量は、170億2100万ブッシェル(4億3235万トン(注)、前年度比14.3%増)と前月から据え置かれ、前年度をかなり大きく上回ると見込まれている。

 米国内消費量は、131億7000万ブッシェル(3億3453万トン、同7.4%増)と前年度からかなりの程度増加が見込まれている。

 輸出量は、33億ブッシェル(8382万トン、同15.5%増)と前月から上方修正され、前年度をかなり大きく上回ると見込まれている。

 この結果、期末在庫は、21億2700万ブッシェル(5403万トン、同37.1%増)と前月から下方修正されたものの、前年度を大幅に上回ると見込まれている。

 また、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は、12.9%(同2.6ポイント増)と、前年度を上回ると見込まれている。

 生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり4.10米ドル(634円。1キログラム当たり25円、同3.3%安)と前年度からやや下落が見込まれている。

 (注)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。
 

2

【貿易動向:トウモロコシ】
25年11月の輸出量は前月からかなり大きく増加、輸出価格は前月からわずかに下落
 
2025年11月の米国のトウモロコシ輸出量は、731万9671トン(前年同月比53.1%増、前月比11.3%増)と前年同月を大幅に上回り、前月からかなり大きく増加した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり221.6米ドル(3万4273円、同1.9%安、同1.3%安)と前年同月および前月からわずかに下落した。

 


 

3

【貿易動向:コーンスターチ】
25年11月の輸出量は前月から大幅に減少、輸出価格は前月からわずかに上昇
 
2025年11月の米国のコーンスターチ輸出量は、1万5217トン(前年同月比15.0%減、前月比24.3%減)と前年同月をかなり大きく下回り、前月から大幅に減少した(表、図)。

 同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり747.8米ドル(11万5655円、同4.0%安、同2.7%高)と前年同月をやや下回り、前月からわずかに上昇した。
 






 


 米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、26年1月の同国中西部市場におけるコーンスターチ価格は、1ポンド当たり15.37米セント(注)(24円、前年同月比1.4%高、前月比1.0%高)と前年同月および前月からわずかに上昇した(図)。

 (注)1ポンドは約453.6グラム、1米セントは1米ドルの100分の1。
 

4

タピオカでん粉

タイ

【生産動向】
25/26年度のキャッサバ生産量は減少の見込み
 
タイ農業協同組合省農業経済局(OAE)が公表した「農業経済2026年1月」によると、2025/26年度(10月〜翌9月)のキャッサバ収穫面積は、812万ライ(130万ヘクタール(注1)、前年度比6.0%減)とかなりの程度減少し、単収は1ライ当たり3.15トン(1ヘクタール当たり19.68トン、同0.8%増)とわずかな増加が見込まれている(表)。この結果、生産量は2556万トン(同5.3%減)とやや減少が見込まれている。

 タイでは、18/19年度からキャッサバモザイク病(注2)の感染が拡大しており、農業普及局によると、26年2月11日現在の感染面積は、36県で92万8904ライ(14万8625ヘクタール、前月比12.5%減)と前月からかなり大きく減少したものの、感染面積は収穫予測面積の約1割を占めるため、引き続き注視が必要とされる。また、同局のプレスリリースによると、キャッサバてんぐ巣病が1月半ばに11県で確認された。同病害は生育不良、芽の異常密生や葉の萎縮などを引き起こし、収穫量に影響を与える。同局は迅速に対応するため生産者に対し、()(じょう)の監視強化や感染株の廃棄、地域農業事務所への速やかな情報提供を促している。

 (注1)1ライを0.16ヘクタールとして農畜産業振興機構が換算。
 (注2)ウイルス感染により葉に黄化斑が発生する病気で、光合成機能が低下し、枯死することもあるため収穫量が大幅に減少する。タイのほかに、近隣国のベトナムやカンボジアでの流行が確認されている。
 

5

【価格動向】
国内価格は前年同期および前月からわずかに上昇
 
タイ・タピオカでん粉協会(TTSA)によると、2026年2月第2週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり14.40バーツ(72円、前年同期比2.9%高、前月同週比1.4%高)と前年同期および前月からわずかに上昇した(図)。
 

6

【貿易動向】
25年12月の輸出量は前月から大幅に増加、輸出価格は前月からわずかに上昇
 
2025年12月のタピオカでん粉輸出量は、22万4129トン(前年同月比16.3%減、前月比26.5%増)と前年同月を大幅に下回り、前月から大幅に増加した(表、図)。

 同月の輸出価格(FOB価格・バンコク)は、1トン当たり472.5米ドル(7万3077円、同4.7%高、同2.7%高)と、前年同月をやや上回り、前月からわずかに上昇した。
 



 

7

ベトナム

【生産・貿易動向】
25年12月の輸出量は前月から大幅に増加、輸出価格は前月からかなりの程度上昇
 
ベトナムの民間調査会社(AgroMonitor)によると、キャッサバ価格の下落により2025/26年度(8月〜翌7月)の作付面積は前年度から減少する見込みである。北部地域や中部地域では、キャッサバに比べて収益性の高いトウモロコシやコーヒー、サトウキビなど他作物への転作が進んでおり、作付面積の減少から生産量が前年度を40〜50%下回ると予測される地域もある。

 2025年12月のタピオカでん粉輸出量は、31万8996トン(前年同月比21.8%増、前月比29.2%増)と前年同月および前月から大幅に増加した(表、図)。

 同月の輸出価格(CFR価格・中国向け)は、1トン当たり382.0米ドル(5万9080円、同1.3%高、同6.4%高)と前年同月をわずかに上回り、前月からかなりの程度上昇した。
 



 

8

ばれいしょでん粉

EU

【貿易動向】
25年11月の輸出量は前月からわずかに増加、輸出価格は前月からわずかに下落
 
2025年11月のばれいしょでん粉輸出量(注)は、3万7143トン(前年同月比6.6%増、前月比2.2%増)と前年同月をかなりの程度上回り、前月からわずかに増加した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり852.3ユーロ(15万7556円、同13.2%安、同2.7%安)と前年同月をかなり大きく下回り、前月からわずかに下落した。

 (注)EU27カ国による輸出。輸出先の不明なものを除く。



 

9

化工でん粉

 デキストリンおよびその他の化工でん粉(以下「化工でん粉」という)の主要国・地域別輸出量および輸出価格は、以下の通りである。

タイ

【貿易動向】
25年12月の輸出量は前月からやや減少、輸出価格は前月からやや上昇
 
2025年12月の化工でん粉の輸出量は、8万6962トン(前年同月比11.7%増、前月比5.5%減)と前年同月をかなり大きく上回り、前月からやや減少した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり828.2米ドル(12万8089円、同6.8%安、同3.1%高)と前年同月をかなりの程度下回り、前月からやや上昇した。
 



 

10

EU

【貿易動向】
25年11月の輸出量は前月からかなりの程度減少、輸出価格は前月からわずかに下落
 
2025年11月の化工でん粉の輸出量(注)は、4万3360トン(前年同月比7.9%増、前月比6.4%減)と前年同月をかなりの程度上回り、前月からかなりの程度減少した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1446.7ユーロ(26万7437円、同6.9%安、同1.4%安)と前年同月をかなりの程度下回り、前月からわずかに下落した。

 (注)EU27カ国による輸出。輸出先の不明なものを除く。

 


 

11

米国

【貿易動向】
25年11月の輸出量は前月からかなりの程度減少、輸出価格は前月からかなりの程度下落
 
2025年11月の化工でん粉の輸出量は、2万1979トン(前年同月比2.3%減、前月比9.6%減)と前年同月をわずかに下回り、前月からかなりの程度減少した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり1534.9米ドル(23万7388円、同6.3%安、同9.3%安)と前年同月および前月からかなりの程度下落した。
 



 

12

中国

【貿易動向】
25年12月の輸出量は前月から大幅に増加、輸出価格は前月からわずかに下落
 
2025年12月の化工でん粉の輸出量は、1万7404トン(前年同月比9.0%増、前月比18.6%増)と前年同月をかなりの程度上回り、前月から大幅に増加した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1202.4米ドル(18万5963円、同7.7%安、同0.5%安)と前年同月をかなりの程度下回り、前月からわずかに下落した。

 


 

13

豪州

【貿易動向】
25年12月の輸出量は前月から大幅に減少、輸出価格は前月からわずかに上昇
 
2025年12月の化工でん粉の輸出量は、3910トン(前年同月比79.4%増、前月比21.3%減)と前年同月を大幅に上回り、前月から大幅に減少した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1878.4米ドル(29万513円、同11.5%高、同2.4%高)と前年同月をかなり大きく上回り、前月からわずかに上昇した。
 



 

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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8678