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最終更新日:2026年3月10日
【需給動向:トウモロコシ】
25/26年度は消費量および輸出量の上方修正から期末在庫は下方修正
米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2026年2月10日、2025/26年度の世界のトウモロコシ需給予測値を更新した(表)。
これによると、同年度の世界のトウモロコシ生産量は12億9591万トン(前年度比5.3%増)と前月から10万トン下方修正された。主要生産国ではEUが上方修正されたが、メキシコの下方修正が影響した。
輸入量は、世界全体で1億9208万トン(同3.2%増)と前月から186万トン上方修正された。主要生産国ではEUが下方修正されたが、イランやメキシコ、トルコなどの上方修正が反映された。
消費量は、世界全体で13億129万トン(同4.0%増)と前月から149万トン上方修正され、引き続き高水準を維持している。主要生産国ではEUの下方修正がウクライナの上方修正を上回ったが、メキシコなどの上方修正が反映された。
輸出量は、世界全体で2億655万トン(同10.4%増)と前月から144万トン上方修正された。主要生産国では米国が他国からの堅調な需要を背景に8382万トンと前月から254万トン上方修正された。
この結果、期末在庫は、消費量および輸出量の上方修正から、2億8898万トン(同1.8%減)と前月から193万トン下方修正された。

【需給、価格動向:トウモロコシ】
米国は生産量の増加などから期末在庫は大幅に増加
USDA/WAOBは2026年2月10日、2025/26年度(9月〜翌8月)の米国のトウモロコシ需給見通しを更新した(表)。
米国内生産量は、170億2100万ブッシェル(4億3235万トン(注)、前年度比14.3%増)と前月から据え置かれ、前年度をかなり大きく上回ると見込まれている。
米国内消費量は、131億7000万ブッシェル(3億3453万トン、同7.4%増)と前年度からかなりの程度増加が見込まれている。
輸出量は、33億ブッシェル(8382万トン、同15.5%増)と前月から上方修正され、前年度をかなり大きく上回ると見込まれている。
この結果、期末在庫は、21億2700万ブッシェル(5403万トン、同37.1%増)と前月から下方修正されたものの、前年度を大幅に上回ると見込まれている。
また、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は、12.9%(同2.6ポイント増)と、前年度を上回ると見込まれている。
生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり4.10米ドル(634円。1キログラム当たり25円、同3.3%安)と前年度からやや下落が見込まれている。
(注)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。

【貿易動向:トウモロコシ】
25年11月の輸出量は前月からかなり大きく増加、輸出価格は前月からわずかに下落
2025年11月の米国のトウモロコシ輸出量は、731万9671トン(前年同月比53.1%増、前月比11.3%増)と前年同月を大幅に上回り、前月からかなり大きく増加した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり221.6米ドル(3万4273円、同1.9%安、同1.3%安)と前年同月および前月からわずかに下落した。


【貿易動向:コーンスターチ】
25年11月の輸出量は前月から大幅に減少、輸出価格は前月からわずかに上昇
2025年11月の米国のコーンスターチ輸出量は、1万5217トン(前年同月比15.0%減、前月比24.3%減)と前年同月をかなり大きく下回り、前月から大幅に減少した(表、図)。
同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり747.8米ドル(11万5655円、同4.0%安、同2.7%高)と前年同月をやや下回り、前月からわずかに上昇した。


米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、26年1月の同国中西部市場におけるコーンスターチ価格は、1ポンド当たり15.37米セント(注)(24円、前年同月比1.4%高、前月比1.0%高)と前年同月および前月からわずかに上昇した(図)。
(注)1ポンドは約453.6グラム、1米セントは1米ドルの100分の1。

【生産動向】
25/26年度のキャッサバ生産量は減少の見込み
タイ農業協同組合省農業経済局(OAE)が公表した「農業経済2026年1月」によると、2025/26年度(10月〜翌9月)のキャッサバ収穫面積は、812万ライ(130万ヘクタール(注1)、前年度比6.0%減)とかなりの程度減少し、単収は1ライ当たり3.15トン(1ヘクタール当たり19.68トン、同0.8%増)とわずかな増加が見込まれている(表)。この結果、生産量は2556万トン(同5.3%減)とやや減少が見込まれている。
タイでは、18/19年度からキャッサバモザイク病(注2)の感染が拡大しており、農業普及局によると、26年2月11日現在の感染面積は、36県で92万8904ライ(14万8625ヘクタール、前月比12.5%減)と前月からかなり大きく減少したものの、感染面積は収穫予測面積の約1割を占めるため、引き続き注視が必要とされる。また、同局のプレスリリースによると、キャッサバてんぐ巣病が1月半ばに11県で確認された。同病害は生育不良、芽の異常密生や葉の萎縮などを引き起こし、収穫量に影響を与える。同局は迅速に対応するため生産者に対し、圃場の監視強化や感染株の廃棄、地域農業事務所への速やかな情報提供を促している。
(注1)1ライを0.16ヘクタールとして農畜産業振興機構が換算。
(注2)ウイルス感染により葉に黄化斑が発生する病気で、光合成機能が低下し、枯死することもあるため収穫量が大幅に減少する。タイのほかに、近隣国のベトナムやカンボジアでの流行が確認されている。

【価格動向】
国内価格は前年同期および前月からわずかに上昇
タイ・タピオカでん粉協会(TTSA)によると、2026年2月第2週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり14.40バーツ(72円、前年同期比2.9%高、前月同週比1.4%高)と前年同期および前月からわずかに上昇した(図)。

【貿易動向】
25年12月の輸出量は前月から大幅に増加、輸出価格は前月からわずかに上昇
2025年12月のタピオカでん粉輸出量は、22万4129トン(前年同月比16.3%減、前月比26.5%増)と前年同月を大幅に下回り、前月から大幅に増加した(表、図)。
同月の輸出価格(FOB価格・バンコク)は、1トン当たり472.5米ドル(7万3077円、同4.7%高、同2.7%高)と、前年同月をやや上回り、前月からわずかに上昇した。


【生産・貿易動向】
25年12月の輸出量は前月から大幅に増加、輸出価格は前月からかなりの程度上昇
ベトナムの民間調査会社(AgroMonitor)によると、キャッサバ価格の下落により2025/26年度(8月〜翌7月)の作付面積は前年度から減少する見込みである。北部地域や中部地域では、キャッサバに比べて収益性の高いトウモロコシやコーヒー、サトウキビなど他作物への転作が進んでおり、作付面積の減少から生産量が前年度を40〜50%下回ると予測される地域もある。
2025年12月のタピオカでん粉輸出量は、31万8996トン(前年同月比21.8%増、前月比29.2%増)と前年同月および前月から大幅に増加した(表、図)。
同月の輸出価格(CFR価格・中国向け)は、1トン当たり382.0米ドル(5万9080円、同1.3%高、同6.4%高)と前年同月をわずかに上回り、前月からかなりの程度上昇した。


【貿易動向】
25年11月の輸出量は前月からわずかに増加、輸出価格は前月からわずかに下落
2025年11月のばれいしょでん粉輸出量(注)は、3万7143トン(前年同月比6.6%増、前月比2.2%増)と前年同月をかなりの程度上回り、前月からわずかに増加した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり852.3ユーロ(15万7556円、同13.2%安、同2.7%安)と前年同月をかなり大きく下回り、前月からわずかに下落した。
(注)EU27カ国による輸出。輸出先の不明なものを除く。


【貿易動向】
25年12月の輸出量は前月からやや減少、輸出価格は前月からやや上昇
2025年12月の化工でん粉の輸出量は、8万6962トン(前年同月比11.7%増、前月比5.5%減)と前年同月をかなり大きく上回り、前月からやや減少した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり828.2米ドル(12万8089円、同6.8%安、同3.1%高)と前年同月をかなりの程度下回り、前月からやや上昇した。


【貿易動向】
25年11月の輸出量は前月からかなりの程度減少、輸出価格は前月からわずかに下落
2025年11月の化工でん粉の輸出量(注)は、4万3360トン(前年同月比7.9%増、前月比6.4%減)と前年同月をかなりの程度上回り、前月からかなりの程度減少した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1446.7ユーロ(26万7437円、同6.9%安、同1.4%安)と前年同月をかなりの程度下回り、前月からわずかに下落した。
(注)EU27カ国による輸出。輸出先の不明なものを除く。


【貿易動向】
25年11月の輸出量は前月からかなりの程度減少、輸出価格は前月からかなりの程度下落
2025年11月の化工でん粉の輸出量は、2万1979トン(前年同月比2.3%減、前月比9.6%減)と前年同月をわずかに下回り、前月からかなりの程度減少した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり1534.9米ドル(23万7388円、同6.3%安、同9.3%安)と前年同月および前月からかなりの程度下落した。


【貿易動向】
25年12月の輸出量は前月から大幅に増加、輸出価格は前月からわずかに下落
2025年12月の化工でん粉の輸出量は、1万7404トン(前年同月比9.0%増、前月比18.6%増)と前年同月をかなりの程度上回り、前月から大幅に増加した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1202.4米ドル(18万5963円、同7.7%安、同0.5%安)と前年同月をかなりの程度下回り、前月からわずかに下落した。


【貿易動向】
25年12月の輸出量は前月から大幅に減少、輸出価格は前月からわずかに上昇
2025年12月の化工でん粉の輸出量は、3910トン(前年同月比79.4%増、前月比21.3%減)と前年同月を大幅に上回り、前月から大幅に減少した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1878.4米ドル(29万513円、同11.5%高、同2.4%高)と前年同月をかなり大きく上回り、前月からわずかに上昇した。

