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でん粉の国内需給

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最終更新日:2026年3月10日

でん粉の国内需給

2026年3月

調査情報部

1 需給見通し

 農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」(昭和40年法律第109号)により、でん粉に関して適切な価格調整を図るため、半期ごとにでん粉の需給見通しを公表している。令和7年9月に公表したでん粉の需給見通しの概要は、次の通り(詳細は2025年11月号参照)。






 
1

2 輸入動向

【タピオカでん粉の輸入動向】
12月の輸入量は前年同月から大幅に増加
 
財務省「貿易統計」によると、2025年12月のタピオカでん粉の輸入量は、9747トン(前年同月比2.3倍、前月比9.3%減)と、前年同月と比較すると、大幅に増加した(図1)。

 輸入先はタイ、ベトナム、台湾およびブラジルの4カ国で、国・地域別の輸入量は次の通りであった。

 タイ
 8079トン(前年同月比92.7%増、前月比16.0%減)

 ベトナム
 1657トン(同136.1倍、同47.9%増)

 台湾
 10トン(同22.4%減、同22.0%減)

 ブラジル
 1トン(前年同月輸入実績なし、同68.5%減)





 2025年12月の1トン当たりの輸入価格は、6万5380円(前年同月比10.9%安、前月比1.1%高)と、前年同月をかなりの程度下回った(図2)。

 国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

 タイ
 6万5143円(前年同月比9.0%安、前月比1.7%高)

 ベトナム
 6万4784円(同73.9%安、同2.6%高)

 台湾
 32万2111円(同38.5%安、同37.9%安)

 ブラジル
 42万3333円(前年同月輸入実績なし、同33.9%安)
 

2
 2025年(1〜12月)のタピオカでん粉の輸入量は、前年比5.3%増の11万7316トンと、前年をやや上回った。国・地域別の輸入量は次の通りであった。タイからの輸入量が減少した一方で、ベトナムからの輸入量が大幅に増加した。

 タイ
 10万2920トン(前年比6.4%減)

 ベトナム
 1万4274トン(同10.2倍)

 台湾
 95トン(同14.0%増)

 ブラジル
 12トン(同21.5%増)

 中国
 9トン(同2.2倍)

 豪州
 3トン(前年輸入実績なし)
 
3

【サゴでん粉の輸入動向】
12月の輸入量は前年同月からかなりの程度減少
 
財務省「貿易統計」によると、2025年12月の輸入量は、1756トン(前年同月比7.1%減、前月比16.4%増)と、前年同月からかなりの程度減少した(図3)。

 輸入先はマレーシアおよびインドネシアで、国・地域別の輸入量は次の通りであった。

 マレーシア
 1576トン(前年同月比25.1%増、前月比20.2%増)

 インドネシア
 180トン(同71.4%減、同9.1%減)








 2025年(1〜12月)のサゴでん粉の輸入量は、前年比10.9%減の1万4988トンとなり、前年をかなりの程度下回った。国・地域別の輸入量は次の通りであった。

 マレーシア
 1万2540トン(前年比17.4%減)

 インドネシア
 2448トン(同49.5%増)

 2025年12月の1トン当たりの輸入価格は、11万6509円(前年同月比19.6%高、前月比2.6%高)となり、前年の価格を大幅に上回り、直近3年で最も高かった。(図4)。

 国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

 マレーシア
 11万8363円(前年同月比18.5%高、前月比2.1%高)

 インドネシア
 10万278円(同8.4%高、同2.1%高)
 

4

【ばれいしょでん粉の輸入動向】
12月の輸入量は前年同月から大幅に増加
 
財務省「貿易統計」によると、2025年12月のばれいしょでん粉の輸入量は561トン(前年同月比22.9%増、前月比40.6%減)と、前年同月から大幅に増加した(図5)。

 輸入先はデンマーク、オランダ、ポーランド、スウェーデンおよび台湾で、国・地域別の輸入量は次の通りであった。

 デンマーク
 200トン(前年同月比51.5%増、前月比61.5%減)

 オランダ
 132トン(同32.0%増、同62.5%減)

 ポーランド
 132トン(同33.0%減、前月輸入実績なし)

 スウェーデン
 95トン(同4.8倍、前月輸入実績なし)

 台湾
 2トン(前年同月比2.0倍、前月輸入実績なし)




 

5
 2025年(1〜12月)のばれいしょでん粉の輸入量は、前年比17.8%増の1万8011トンと前年から大幅に増加した。主な国・地域別の輸入量は次の通りであった。

 デンマーク
 7858トン(前年比39.7%増)

 ドイツ
 5774トン(同3.2%増)

 オランダ
 2693トン(同1.0%減)

 スウェーデン
 1113トン(同63.1%増)

 ポーランド
 482トン(同26.7%減)

 中国
 75トン(同31.3倍)

 台湾
 15トン(同4.1倍)

 オーストリア
  2トン(同84.6%減)

 2025年12月の1トン当たりの輸入価格は、18万246円(前年同月比4.2%高、前月比7.7%安)と、前年同月をやや上回った(図6)。

 国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

 デンマーク
 18万5140円(前年同月比14.2%高、同2.3%高)

 オランダ
 21万3008円(同17.1%高、前月比0.3%高)

 ポーランド
 15万6023円(同10.5%安、前月輸入実績なし)

 スウェーデン
 15万1316円(同4.7%高、前月輸入実績なし)

 台湾
 44万7917円(同2.8%高、前月輸入実績なし)
 
6

【でん粉誘導体の輸入動向】
12月の輸入量は前年同月から大幅に増加
 
財務省「貿易統計」によると、2025年12月のでん粉誘導体の輸入量は、3万1307トン(前年同月比18.4%増、前月比0.0%増)と、前年同月から大幅に増加した(図7)。

 2025年12月の1トン当たりの輸入価格は、13万7764円(前年同月比9.4%安、前月比6.4%安)と、前年同月をかなりの程度下回った。
 



 


 でん粉誘導体の輸入先は15カ国・地域で、最大の輸入先はタイであった。主要輸入先からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の7割強を占めており、次いでベトナム、フランス、デンマークとなっている(表3)。
 






 


 2025年(1〜12月)のでん粉誘導体の輸入量は、前年比4.9%増の40万1564トンとやや増加した。

 また、同年の1トン当たりの輸入価格は、前年比4.5%安の14万2453円となった。

【デキストリンの輸入動向】
12月の輸入量は前年同月からかなり大きく減少
 
財務省「貿易統計」によると、2025年12月のデキストリンの輸入量は1274トン(前年同月比12.6%減、前月比4.2%増)と、前年同月からかなり大きく減少した(図8)。

 デキストリンの輸入先は8カ国・地域となっており、2025年12月の1トン当たりの輸入価格は、14万4610円(前年同月比18.9%安、前月比21.6%安)と、前年同月を大幅に下回った。
 


 


 上位輸入先からの輸入量は次の通りで、タイおよびベトナムからの輸入は、8割弱を占めている(表4)。
 







 

 2025年(1〜12月)のデキストリンの輸入量は、前年比17.4%増の1万6307トンと前年から大幅に増加した。

 また、同年の1トン当たりの輸入価格は、前年比5.0%安の18万2687円となった。

【コーンスターチ用トウモロコシの輸入動向】
12月の輸入量は前年同月からかなりの程度減少
 
財務省「貿易統計」によると、2025年12月のコーンスターチ用トウモロコシの輸入量は、22万3132トン(前年同月比5.7%増、前月比8.2%減)となり、前年同月をかなりの程度下回った(図9)。

 輸入先は米国およびブラジルで、輸入量は次の通りであった。

 米国
 17万9218トン(前年同月比9.0%減、前月比26.3%減)

 ブラジル
 4万3914トン(前年同月比3.1倍、前月輸入実績なし)

 2025年12月の1トン当たりの輸入価格は、3万9967円(前年同月比2.5%高、前月比3.3%高)と、前年同月をわずかに上回った。

 米国およびブラジルの1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

 米国
 3万9614円(前年同月比1.2%高、前月比2.4%高)

 ブラジル
 4万1405円(前年同月比11.9%高、前月輸入実績なし)








 2025年(1〜12月)のコーンスターチ用トウモロコシの輸入量は、前年比1.0%減の293万7806トンとわずかに減少した。

 また、同年の1トン当たりの輸入価格は、前年比2.7%安の3万9360円となった。

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