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2 日本の品目別主要輸入先の動向

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最終更新日:2026年4月10日

2 日本の品目別主要輸入先の動向

2026年4月


 本稿中の為替レートは、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年2月末日TTS相場の1米ドル=156.81円、1ユーロ=185.32円、1タイバーツ=5.09円を使用した。

 なお、本稿中の輸出価格は品目に応じて以下の価格を使用。

 ・FAS(Free alongside ship)価格:貨物が輸出国の埠頭(ふ とう)または(はしけ)に置かれた時点までの費用を含めた価格。
 ・CFR(Cost and Freight)価格:貨物が輸出国の船上に置かれた時点までの費用および輸入国までの運賃を含めた価格。
 ・FOB(Free on Board)価格:貨物が輸出国の船上に置かれた時点までの費用を含めた価格。

トウモロコシ・コーンスターチ

世界

【需給動向:トウモロコシ】
25/26年度は生産量および輸入量の上方修正から期末在庫は上方修正
 
米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2026年3月10日、2025/26年度の世界のトウモロコシ需給予測値を更新した(表)。

 これによると、同年度の世界のトウモロコシ生産量は12億9744万トン(前年度比5.4%増)と前月から153万トン上方修正された。主要生産国ではアルゼンチンが下方修正されたが、ブラジルとウクライナの上方修正が影響した。

 輸入量は、世界全体で1億9272万トン(同3.5%増)と前月から64万トン上方修正された。主要生産国ではいずれも前月から据え置かれたが、ベトナムやフィリピンの増加などが反映された。

 消費量は、世界全体で13億51万トン(同4.0%増)と前月から78万トン下方修正されたが、引き続き高水準を維持している。主要生産国ではウクライナが上方修正されたものの、ブラジルの下方修正が影響した。

 輸出量は、世界全体で2億685万トン(同10.4%増)と前月から30万トン上方修正された。主要生産国ではいずれも前月から据え置かれたが、インドの増加などが反映された。

 この結果、期末在庫は、生産量および輸入量の上方修正から、2億9275万トン(同1.0%減)と前月から377万トン上方修正された。
 

1

米国

【需給、価格動向:トウモロコシ】
米国は生産量の増加などから期末在庫は大幅に増加
 
USDA/WAOBは2026年3月10日、2025/26年度(9月〜翌8月)の米国のトウモロコシ需給見通しを更新した(表)。この中で、すべての数値は前月から据え置かれた。

 米国内生産量は、170億2100万ブッシェル(4億3235万トン(注)、前年度比14.3%増)と前年度をかなり大きく上回ると見込まれている。

 米国内消費量は、131億7000万ブッシェル(3億3453万トン、同7.4%増)と前年度をかなりの程度上回ると見込まれている。

 輸出量は、33億ブッシェル(8382万トン、同15.5%増)と前年度をかなり大きく上回ると見込まれている。

 この結果、期末在庫は、21億2700万ブッシェル(5403万トン、同37.1%増)と前年度を大幅に上回ると見込まれている。

 また、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は、12.9%(同2.6ポイント増)と、前年度を上回ると見込まれている。

 生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり4.10米ドル(643円。1キログラム当たり25円、同3.3%安)と前年度からやや下落すると見込まれている。

 (注)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。
 

2

【貿易動向:トウモロコシ】
25年12月の輸出量は前月からわずかに減少、輸出価格は前月からわずかに上昇
 
2025年12月の米国のトウモロコシ輸出量は、711万1473トン(前年同月比30.7%増、前月比2.8%減)と前年同月を大幅に上回り、前月からわずかに減少した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり225.2米ドル(3万5314円、同1.5%安、同1.6%高)と前年同月をわずかに下回り、前月からわずかに上昇した。

 


 

3

【貿易動向:コーンスターチ】
25年12月の輸出量は前月から大幅に増加、輸出価格は前月からかなりの程度下落

 2025年12月の米国のコーンスターチ輸出量は、2万474トン(前年同月比29.5%増、前月比34.5%増)と前年同月および前月から大幅に増加した(表、図)。

 同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり696.1米ドル(10万9155円、同6.2%安、同6.9%安)と前年同月および前月からかなりの程度下落した。
 







 米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、26年2月の同国中西部市場におけるコーンスターチ価格は、1ポンド当たり15.16米セント(注)(24円、前年同月比4.5%安、前月比1.4%安)と前年同月をやや下回り、前月からわずかに下落した(図)。

(注)1ポンドは約453.6グラム、1米セントは1米ドルの100分の1。
 

4

タピオカでん粉

タイ

【生産動向】
25/26年度のキャッサバ生産量は減少の見込み
 
タイ農業協同組合省農業経済局(OAE)が公表した「農業経済2026年2月」によると、2025/26年度(10月〜翌9月)のキャッサバ収穫面積は、812万ライ(130万ヘクタール(注1)、前年度比6.0%減)とかなりの程度減少し、単収は1ライ当たり3.15トン(1ヘクタール当たり19.68トン、同0.8%増)とわずかな増加が見込まれている(表)。この結果、生産量は2556万トン(同5.3%減)とやや減少が見込まれている。

 タイでは、18/19年度からキャッサバモザイク病(注2)の感染が拡大しており、農業普及局によると、26年3月13日現在の感染面積は、36県で79万4502ライ(12万7120ヘクタール、前月比14.5%減)であった。収穫最盛期を終えたため感染面積は前月から減少したものの、収穫予測面積の約1割を占めるため、引き続き注視が必要とされる。

 (注1)1ライを0.16ヘクタールとして農畜産業振興機構が換算。
 (注2)ウイルス感染により葉に黄化斑が発生する病気で、光合成機能が低下し、枯死することもあるため収穫量が
 大幅に減少する。タイのほかに、近隣国のベトナムやカンボジアでの流行が確認されている。

 

5

【価格動向】
国内価格は前月からやや上昇
 
タイ・タピオカでん粉協会(TTSA)によると、2026年3月第2週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり15.00バーツ(76円、前年同期比7.5%高、前月同週比4.2%高)と前年同期をかなりの程度上回り、前月からやや上昇した(図)。
 

6

【貿易動向】
25年12月の輸出量は前月から大幅に増加、輸出価格は前月からわずかに上昇
 
2025年12月のタピオカでん粉輸出量は、22万4129トン(前年同月比16.3%減、前月比26.5%増)と前年同月を大幅に下回り、前月から大幅に増加した(表、図)。

 同月の輸出価格(FOB価格・バ案ンコク)は、1トン当たり472.5米ドル(7万4093円、同4.7%高、同2.7%高)と、前年同月をやや上回り、前月からわずかに上昇した。
 



 

7

ベトナム

【生産・貿易動向】
26年1月の輸出量は前月からわずかに減少、輸出価格は前月からわずかに上昇
 
ベトナムの民間調査会社(AgroMonitor)によると、キャッサバ価格の下落や生産コストの上昇により2025/26年度(8月〜翌7月)の作付面積は前年度から減少する見込みである。採算がとれない生産者によるキャッサバの作付けの休止や、主要生産地域における収益性の高いトウモロコシやコーヒー、サトウキビ、ドリアンなど他作物への転作が進み、作付面積の減少から生産量が前年度から約20%減少すると予測されている。

 2026年1月のタピオカでん粉輸出量は、31万768トン(前年同月比27.5%増、前月比2.5%減)と前年同月を大幅に上回り、前月からわずかに減少した(表、図)。

 同月の輸出価格(CFR価格・中国向け)は、1トン当たり384.0米ドル(6万215円、同8.2%高、同0.5%高)と前年同月をかなりの程度上回り、前月からわずかに上昇した。
 



 

8

ばれいしょでん粉

EU

【貿易動向】
25年12月の輸出量は前月からかなり大きく減少、輸出価格は前月からやや下落
 
2025年12月のばれいしょでん粉輸出量(注)は、3万2028トン(前年同月比9.8%増、前月比13.8%減)と前年同月をかなりの程度上回り、前月からかなり大きく減少した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり809.5ユーロ(15万17円、同17.5%安、同5.0%安)と前年同月を大幅に下回り、前月からやや下落した。

 (注)EU27カ国による輸出。輸出先の不明なものを除く。

 

 


 

9

加工でん粉

 デキストリンおよびその他の化工でん粉(以下「化工でん粉」という)の主要国・地域別輸出量および輸出価格は、以下の通りである。

タイ

【貿易動向】
25年12月の輸出量は前月からやや減少、輸出価格は前月からやや上昇
 
2025年12月の化工でん粉の輸出量は、8万6962トン(前年同月比11.7%増、前月比5.5%減)と前年同月をかなり大きく上回り、前月からやや減少した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり828.2米ドル(12万9870円、同6.8%安、同3.1%高)と前年同月をかなりの程度下回り、前月からやや上昇した。
 



 

10

EU

【貿易動向】
25年12月の輸出量は前月からかなりの程度減少、輸出価格は前月からやや上昇
 
2025年12月の化工でん粉の輸出量(注)は、3万9759トン(前年同月比1.7%増、前月比9.0%減)と前年同月をわずかに上回り、前月からかなりの程度減少した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1487.5ユーロ(27万5664円、同3.7%安、同3.2%高)と前年同月をやや下回り、前月からやや上昇した。

 (注)EU27カ国による輸出。輸出先の不明なものを除く。




 

11

米国

【貿易動向】
25年12月の輸出量は前月からかなり大きく増加、輸出価格は前月並み
 
2025年12月の化工でん粉の輸出量は、2万4543トン(前年同月比16.5%増、前月比11.7%増)と前年同月を大幅に上回り、前月からかなり大きく増加した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり1533.4米ドル(24万452円、同6.1%安、同0.1%安)と前年同月をかなりの程度下回り、前月並みであった。
 



 

12

中国

【貿易動向】
26年2月の輸出量は前月からかなりの程度減少、輸出価格は前月からやや上昇
 
2026年2月の化工でん粉の輸出量は、1万7522トン(前年同月比59.4%増、前月比6.9%減)と前年同月を大幅に上回り、前月からかなりの程度減少した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1149.5米ドル(18万253円、同7.2%安、同3.2%高)と前年同月をかなりの程度下回り、前月からやや上昇した。
 



 

13

豪州

【貿易動向】
26年1月の輸出量は前月から大幅に増加、輸出価格は前月からわずかに下落
 
2026年1月の化工でん粉の輸出量は、4829トン(前年同月比85.9%増、前月比23.5%増)と前年同月および前月から大幅に増加した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1863.0米ドル(29万2137円、同16.8%高、同0.8%安)と前年同月を大幅に上回り、前月からわずかに下落した。
 



 

 

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このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8678