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最終更新日:2026年4月10日
【需給動向:トウモロコシ】
25/26年度は生産量および輸入量の上方修正から期末在庫は上方修正
米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2026年3月10日、2025/26年度の世界のトウモロコシ需給予測値を更新した(表)。
これによると、同年度の世界のトウモロコシ生産量は12億9744万トン(前年度比5.4%増)と前月から153万トン上方修正された。主要生産国ではアルゼンチンが下方修正されたが、ブラジルとウクライナの上方修正が影響した。
輸入量は、世界全体で1億9272万トン(同3.5%増)と前月から64万トン上方修正された。主要生産国ではいずれも前月から据え置かれたが、ベトナムやフィリピンの増加などが反映された。
消費量は、世界全体で13億51万トン(同4.0%増)と前月から78万トン下方修正されたが、引き続き高水準を維持している。主要生産国ではウクライナが上方修正されたものの、ブラジルの下方修正が影響した。
輸出量は、世界全体で2億685万トン(同10.4%増)と前月から30万トン上方修正された。主要生産国ではいずれも前月から据え置かれたが、インドの増加などが反映された。
この結果、期末在庫は、生産量および輸入量の上方修正から、2億9275万トン(同1.0%減)と前月から377万トン上方修正された。

【需給、価格動向:トウモロコシ】
米国は生産量の増加などから期末在庫は大幅に増加
USDA/WAOBは2026年3月10日、2025/26年度(9月〜翌8月)の米国のトウモロコシ需給見通しを更新した(表)。この中で、すべての数値は前月から据え置かれた。
米国内生産量は、170億2100万ブッシェル(4億3235万トン(注)、前年度比14.3%増)と前年度をかなり大きく上回ると見込まれている。
米国内消費量は、131億7000万ブッシェル(3億3453万トン、同7.4%増)と前年度をかなりの程度上回ると見込まれている。
輸出量は、33億ブッシェル(8382万トン、同15.5%増)と前年度をかなり大きく上回ると見込まれている。
この結果、期末在庫は、21億2700万ブッシェル(5403万トン、同37.1%増)と前年度を大幅に上回ると見込まれている。
また、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は、12.9%(同2.6ポイント増)と、前年度を上回ると見込まれている。
生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり4.10米ドル(643円。1キログラム当たり25円、同3.3%安)と前年度からやや下落すると見込まれている。
(注)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。

【貿易動向:トウモロコシ】
25年12月の輸出量は前月からわずかに減少、輸出価格は前月からわずかに上昇
2025年12月の米国のトウモロコシ輸出量は、711万1473トン(前年同月比30.7%増、前月比2.8%減)と前年同月を大幅に上回り、前月からわずかに減少した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり225.2米ドル(3万5314円、同1.5%安、同1.6%高)と前年同月をわずかに下回り、前月からわずかに上昇した。


【貿易動向:コーンスターチ】
25年12月の輸出量は前月から大幅に増加、輸出価格は前月からかなりの程度下落
2025年12月の米国のコーンスターチ輸出量は、2万474トン(前年同月比29.5%増、前月比34.5%増)と前年同月および前月から大幅に増加した(表、図)。
同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり696.1米ドル(10万9155円、同6.2%安、同6.9%安)と前年同月および前月からかなりの程度下落した。


米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、26年2月の同国中西部市場におけるコーンスターチ価格は、1ポンド当たり15.16米セント(注)(24円、前年同月比4.5%安、前月比1.4%安)と前年同月をやや下回り、前月からわずかに下落した(図)。
(注)1ポンドは約453.6グラム、1米セントは1米ドルの100分の1。

【生産動向】
25/26年度のキャッサバ生産量は減少の見込み
タイ農業協同組合省農業経済局(OAE)が公表した「農業経済2026年2月」によると、2025/26年度(10月〜翌9月)のキャッサバ収穫面積は、812万ライ(130万ヘクタール(注1)、前年度比6.0%減)とかなりの程度減少し、単収は1ライ当たり3.15トン(1ヘクタール当たり19.68トン、同0.8%増)とわずかな増加が見込まれている(表)。この結果、生産量は2556万トン(同5.3%減)とやや減少が見込まれている。
タイでは、18/19年度からキャッサバモザイク病(注2)の感染が拡大しており、農業普及局によると、26年3月13日現在の感染面積は、36県で79万4502ライ(12万7120ヘクタール、前月比14.5%減)であった。収穫最盛期を終えたため感染面積は前月から減少したものの、収穫予測面積の約1割を占めるため、引き続き注視が必要とされる。
(注1)1ライを0.16ヘクタールとして農畜産業振興機構が換算。
(注2)ウイルス感染により葉に黄化斑が発生する病気で、光合成機能が低下し、枯死することもあるため収穫量が
大幅に減少する。タイのほかに、近隣国のベトナムやカンボジアでの流行が確認されている。

【価格動向】
国内価格は前月からやや上昇
タイ・タピオカでん粉協会(TTSA)によると、2026年3月第2週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり15.00バーツ(76円、前年同期比7.5%高、前月同週比4.2%高)と前年同期をかなりの程度上回り、前月からやや上昇した(図)。

【貿易動向】
25年12月の輸出量は前月から大幅に増加、輸出価格は前月からわずかに上昇
2025年12月のタピオカでん粉輸出量は、22万4129トン(前年同月比16.3%減、前月比26.5%増)と前年同月を大幅に下回り、前月から大幅に増加した(表、図)。
同月の輸出価格(FOB価格・バ案ンコク)は、1トン当たり472.5米ドル(7万4093円、同4.7%高、同2.7%高)と、前年同月をやや上回り、前月からわずかに上昇した。


【生産・貿易動向】
26年1月の輸出量は前月からわずかに減少、輸出価格は前月からわずかに上昇
ベトナムの民間調査会社(AgroMonitor)によると、キャッサバ価格の下落や生産コストの上昇により2025/26年度(8月〜翌7月)の作付面積は前年度から減少する見込みである。採算がとれない生産者によるキャッサバの作付けの休止や、主要生産地域における収益性の高いトウモロコシやコーヒー、サトウキビ、ドリアンなど他作物への転作が進み、作付面積の減少から生産量が前年度から約20%減少すると予測されている。
2026年1月のタピオカでん粉輸出量は、31万768トン(前年同月比27.5%増、前月比2.5%減)と前年同月を大幅に上回り、前月からわずかに減少した(表、図)。
同月の輸出価格(CFR価格・中国向け)は、1トン当たり384.0米ドル(6万215円、同8.2%高、同0.5%高)と前年同月をかなりの程度上回り、前月からわずかに上昇した。


【貿易動向】
25年12月の輸出量は前月からかなり大きく減少、輸出価格は前月からやや下落
2025年12月のばれいしょでん粉輸出量(注)は、3万2028トン(前年同月比9.8%増、前月比13.8%減)と前年同月をかなりの程度上回り、前月からかなり大きく減少した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり809.5ユーロ(15万17円、同17.5%安、同5.0%安)と前年同月を大幅に下回り、前月からやや下落した。
(注)EU27カ国による輸出。輸出先の不明なものを除く。


【貿易動向】
25年12月の輸出量は前月からやや減少、輸出価格は前月からやや上昇
2025年12月の化工でん粉の輸出量は、8万6962トン(前年同月比11.7%増、前月比5.5%減)と前年同月をかなり大きく上回り、前月からやや減少した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり828.2米ドル(12万9870円、同6.8%安、同3.1%高)と前年同月をかなりの程度下回り、前月からやや上昇した。


【貿易動向】
25年12月の輸出量は前月からかなりの程度減少、輸出価格は前月からやや上昇
2025年12月の化工でん粉の輸出量(注)は、3万9759トン(前年同月比1.7%増、前月比9.0%減)と前年同月をわずかに上回り、前月からかなりの程度減少した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1487.5ユーロ(27万5664円、同3.7%安、同3.2%高)と前年同月をやや下回り、前月からやや上昇した。
(注)EU27カ国による輸出。輸出先の不明なものを除く。


【貿易動向】
25年12月の輸出量は前月からかなり大きく増加、輸出価格は前月並み
2025年12月の化工でん粉の輸出量は、2万4543トン(前年同月比16.5%増、前月比11.7%増)と前年同月を大幅に上回り、前月からかなり大きく増加した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり1533.4米ドル(24万452円、同6.1%安、同0.1%安)と前年同月をかなりの程度下回り、前月並みであった。


【貿易動向】
26年2月の輸出量は前月からかなりの程度減少、輸出価格は前月からやや上昇
2026年2月の化工でん粉の輸出量は、1万7522トン(前年同月比59.4%増、前月比6.9%減)と前年同月を大幅に上回り、前月からかなりの程度減少した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1149.5米ドル(18万253円、同7.2%安、同3.2%高)と前年同月をかなりの程度下回り、前月からやや上昇した。


【貿易動向】
26年1月の輸出量は前月から大幅に増加、輸出価格は前月からわずかに下落
2026年1月の化工でん粉の輸出量は、4829トン(前年同月比85.9%増、前月比23.5%増)と前年同月および前月から大幅に増加した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1863.0米ドル(29万2137円、同16.8%高、同0.8%安)と前年同月を大幅に上回り、前月からわずかに下落した。

