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2 日本の品目別主要輸入先の動向

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最終更新日:2026年5月12日

2 日本の品目別主要輸入先の動向

2026年5月


 本稿中の為替レートは、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年3月末日TTS相場の1米ドル=160.88円、1ユーロ=184.91円、1タイバーツ=4.94円を使用した。

 なお、本稿中の輸出価格は品目に応じて以下の価格を使用。

 ・FAS(Free alongside ship)価格:貨物が輸出国の埠頭(ふ とう)または(はしけ)に置かれた時点までの費用を含めた価格。
 ・CFR(Cost and Freight)価格:貨物が輸出国の船上に置かれた時点までの費用および輸入国までの運賃を含めた価格。
 ・FOB(Free on Board)価格:貨物が輸出国の船上に置かれた時点までの費用を含めた価格。

トウモロコシ・コンスターチ

世界

【需給動向:トウモロコシ】
25/26年度は生産量および輸入量の上方修正から期末在庫は上方修正
 
米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2026年4月9日、2025/26年度の世界のトウモロコシ需給予測値を更新した(表)。

 これによると、同年度の世界のトウモロコシ生産量は13億107万トン(前年度比5.7%増)と前月から363万トン上方修正された。主要生産国ではEUが下方修正されたものの、米国をはじめ他の主要生産国が軒並み据え置かれた他、インドや南アフリカなどの上方修正が影響した。

 輸入量は、世界全体で1億9310万トン(同3.7%増)と前月から38万トン上方修正された。主要国ではブラジル、その他ではトルコ、モロッコの上方修正が影響した。

 消費量は、世界全体で13億255万トン(同4.2%増)と前月から204万トン上方修正された。主要国ではウクライナの上方修正が影響した。

 輸出量は、世界全体で2億729万トン(同10.8%増)と前月から44万トン上方修正された。主要国ではいずれも前月から据え置かれたが、インドの増加などが反映された。

 この結果、期末在庫は、生産量および輸入量の上方修正が消費量および輸出量の上方修正を上回ったことから、2億9481万トン(同0.5%減)と前月から206万トン上方修正された。
 

1

米国

【需給、価格動向:トウモロコシ】
米国は生産量の増加などから期末在庫は大幅に増加
 
USDA/WAOBは2026年4月9日、2025/26年度(9月〜翌8月)の米国のトウモロコシ需給見通しを更新した(表)。この中で、生産者平均販売価格が上方修正されたことを除き、すべての数値は前月から据え置かれた。

 米国内生産量は、170億2100万ブッシェル(4億3235万トン(注)、前年度比14.3%増)と前年度をかなり大きく上回ると見込まれている。

 米国内消費量は131億7000万ブッシェル(3億3453万トン、同7.4%増)と前年度をかなりの程度上回ると見込まれている。

 輸出量は、33億ブッシェル(8382万トン、同15.5%増)と前年度をかなり大きく上回ると見込まれている。

 この結果、期末在庫は、21億2700万ブッシェル(5403万トン、同37.1%増)と前年度を大幅に上回ると見込まれている。

 また、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は、12.9%(同2.6ポイント増)と、前年度を上回ると見込まれている。

 米国内生産量が前年度をかなり大きく上回ると見込まれる中、生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり4.15米ドル(668円。1キログラム当たり26円、同2.1%安)と前年度からわずかに下落すると見込まれている。

 (注)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。
 

2

【貿易動向:トウモロコシ】
26年2月の輸出量は前月からわずかに増加、輸出価格は前月からわずかに下落
 
2026年2月の米国のトウモロコシ輸出量は、678万1498トン(前年同月比12.0%増、前月比2.4%増)と前年同月をかなり大きく上回り、前月からわずかに増加した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり223.3米ドル(3万5925円、同6.4%安、同0.5%安)と前年同月をかなりの程度下回り、前月からわずかに下落した。

 


 

3

【貿易動向:コーンスターチ】
26年2月の輸出量は前月から大幅に増加、輸出価格は前月からわずかに上昇
 
2026年2月の米国のコーンスターチ輸出量は、1万9177トン(前年同月比8.1%増、前月比17.7%増)と前年同月をかなりの程度上回り、前月から大幅に増加した(表、図)。

 同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり763.7米ドル(12万2864円、同5.9%高、同0.4%高)と前年同月をやや上回り、前月からわずかに上昇した。
 





 


 米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、26年3月の同国中西部市場におけるコーンスターチ価格は、1ポンド当たり14.86米セント(注)(24円、前年同月比10.5%安、前月比2.0%安)と前年同月をかなりの程度下回り、前月からわずかに下落した(図)。

 (注)1ポンドは約453.6グラム、1米セントは1米ドルの100分の1。
 

4

タピオカでん粉

タイ

【生産動向】
25/26年度のキャッサバ生産量は前年度からやや減少する見込み
 
タイ農業協同組合省農業経済局(OAE)が公表した「農業経済2026年3月」によると、2025/26年度(10月〜翌9月)のキャッサバ収穫面積は、812万ライ(130万ヘクタール(注1)、前年度比6.0%減)とかなりの程度減少し、単収は1ライ当たり3.15トン(1ヘクタール当たり19.68トン、同0.8%増)とわずかな増加が見込まれている(表)。この結果、生産量は2556万トン(同5.3%減)とやや減少すると見込まれている。

 タイでは、18/19年度からキャッサバモザイク病(注2)の感染が拡大しており、農業普及局によると、26年4月10日現在の感染面積は、35県で79万4502ライ(12万7120ヘクタール、前月同)と収穫予測面積の約1割を占める。タイ商務省のプレスリリースによると、健全苗の使用は収穫量とでん粉含有率の向上に直結し生産者の収入安定に寄与するため、同省国内取引局は、官民連携で病害抵抗性苗を配布するプロジェクトを推進している。また、肥料の適正価格による販売も並行して実施することで、生産効率を高めつつ、生産者の所得とキャッサバ産業の競争力の向上を目指している。

 (注1)1ライを0.16ヘクタールとして農畜産業振興機構が換算。
 (注2)ウイルス感染により葉に黄化斑が発生する病気で、光合成機能が低下し、枯死することもあるため収穫量が大幅に減少する。タイのほかに、近隣国のベトナムやカンボジアでの流行が確認されている。
 

5

【価格動向】
国内価格は前月からやや上昇
 
タイ・タピオカでん粉協会(TTSA)によると、2026年3月第2週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり15.00バーツ(74円、前年同期比7.5%高、前月同週比4.2%高)と前年同期をかなりの程度上回り、前月からやや上昇した(図)。
 

6

【貿易動向】
26年1月の輸出量は前月からかなり大きく減少、輸出価格は前月からわずかに上昇
 
2026年1月のタピオカでん粉輸出量は、19万3851トン(前年同月比26.7%減、前月比13.5%減)と前年同月を大幅に下回り、前月からかなり大きく減少した(表、図)。

 同月の輸出価格(FOB価格・バンコク)は、1トン当たり483.8米ドル(7万7834円、同14.2%高、同2.4%高)と、前年同月をかなり大きく上回り、前月からわずかに上昇した。
 



 

7

ベトナム

【生産・貿易動向】
26年2月の輸出量は前月から大幅に減少、輸出価格は前月からやや上昇
 
ベトナムの民間調査会社(AgroMonitor)によると、キャッサバ価格の下落や生産コストの上昇、天候不順などにより、2025/26年度(8月〜翌7月)の作付面積は前年度から減少する見込みである。採算がとれない生産者によるキャッサバの作付けの休止や、主要生産地域では収益性の高いトウモロコシやコーヒー、サトウキビ、ドリアンなど他作物への転作が進んでいる。作付面積の減少により、同年度の生産量は前年度から20〜25%減少すると予測されている。

 2026年2月のタピオカでん粉輸出量は、18万1818トン(前年同月比40.4%減、前月比41.5%減)と前年同月、前月からいずれも大幅に減少した(表、図)。

 同月の輸出価格(CFR価格・中国向け)は、1トン当たり400.0米ドル(6万4352円、同12.0%高、同4.2%高)と前年同月をかなり大きく上回り、前月からやや上昇した。
 



 

8

ばれいしょでん粉

EU

【貿易動向】
26年1月の輸出量は前月から大幅に増加、輸出価格は前月からやや下落
 
2026年1月のばれいしょでん粉輸出量(注)は、4万407トン(前年同月比3.3%減、前月比26.2%増)と前年同月をやや下回り、前月から大幅に増加した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり779.0ユーロ(14万4045円、同20.7%安、同3.8%安)と前年同月を大幅に下回り、前月からやや下落した。

 (注)EU27カ国による輸出。輸出先の不明なものを除く。




 

9

加工でん粉

 デキストリンおよびその他の化工でん粉(以下「化工でん粉」という)の主要国・地域別輸出量および輸出価格は、以下の通りである。

タイ

【貿易動向】
26年1月の輸出量は前月からわずかに減少、輸出価格は前月からわずかに上昇
 
2026年1月の化工でん粉の輸出量は、8万6461トン(前年同月比4.7%増、前月比0.6%減)と前年同月をやや上回り、前月からわずかに減少した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり833.4米ドル(13万4077円、同2.9%安、同0.6%高)と前年同月をわずかに下回り、前月からわずかに上昇した。
 



 

10

EU

【貿易動向】
26年1月の輸出量は前月からかなりの程度増加、輸出価格は前月からわずかに上昇
 
2026年1月の化工でん粉の輸出量(注)は、4万3220トン(前年同月比11.3%減、前月比7.7%増)と前年同月をかなり大きく下回り、前月からかなりの程度増加した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1491.5ユーロ(27万5793円、同3.7%安、同1.1%高)と前年同月をやや下回り、前月からわずかに上昇した。

 (注)EU27カ国による輸出。輸出先の不明なものを除く。




 

11

米国

【貿易動向】
26年2月の輸出量は前月から大幅に増加、輸出価格は前月からかなりの程度下落
 
2026年2月の化工でん粉の輸出量は、2万5341トン(前年同月比18.4%増、前月比31.1%増)と前年同月、前月からいずれも大幅に増加した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり1579.7米ドル(25万4142円、同8.9%安、同8.3%安)と前年同月、前月からいずれもかなりの程度下落した。
 



 

12

中国

【貿易動向】
26年2月の輸出量は前月からかなりの程度減少、輸出価格は前月からやや上昇
 
2026年2月の化工でん粉の輸出量は、1万7522トン(前年同月比59.4%増、前月比6.9%減)と前年同月を大幅に上回り、前月からかなりの程度減少した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1149.5米ドル(18万4932円、同7.2%安、同3.2%高)と前年同月をかなりの程度下回り、前月からやや上昇した。
 



 

13

豪州

【貿易動向】
26年2月の輸出量は前月からかなりの程度減少、輸出価格は前月からやや上昇
 
2026年2月の化工でん粉の輸出量は、4422トン(前年同月比24.5%増、前月比8.4%減)と前年同月を大幅に上回り、前月からかなりの程度減少した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1933.4米ドル(31万1045円、同13.7%高、同3.8%高)と前年同月をかなり大きく上回り、前月からやや上昇した。
 



 

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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
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