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2 日本の品目別主要輸入先の動向

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最終更新日:2026年7月10日

2 日本の品目別主要輸入先の動向

2026年7月

 
 本稿中の為替レートは、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年5月末日TTS相場の1米ドル=160.39円、1ユーロ=187.16円、1タイバーツ=4.98円を使用した。

 なお、本稿中の輸出価格は品目に応じて以下の価格を使用。

 ・FAS(Free alongside ship)価格:貨物が輸出国の埠頭(ふ とう)または(はしけ)に置かれた時点までの費用を含めた価格。
 ・CFR(Cost and Freight)価格:貨物が輸出国の船上に置かれた時点までの費用および輸入国までの運賃を含めた価格。
 ・FOB(Free on Board)価格:貨物が輸出国の船上に置かれた時点までの費用を含めた価格。

トウモロコシ・コンスターチ

世界

【需給動向:トウモロコシ】
26/27年度の期末在庫はかなりの程度減少
 
米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および同省海外農業局(USDA/FAS)は2026年6月11日、2026/27年度の世界のトウモロコシ需給予測値を公表した(表)。

 これによると、同年度の世界のトウモロコシ生産量は、前回予測から500万トン上方修正されたものの、13億38万トン(前年度比2.0%減)と前年度からわずかに減少すると見込まれている。主要生産国の中国やブラジルなどが前年度に比べ増加見込みである一方で、最大の生産国である米国やアルゼンチンなどが減少見込みであることが影響している。

 輸入量は、世界全体で1億9963万トン(同1.0%増)と前年度からわずかに増加すると見込まれている。主要輸入国(地域)の中では、EUが1950万トン(同5.4%増)とやや増加すると見込まれている。

 消費量は、世界全体で13億2252万トン(同0.2%増)と過去最高を更新し、生産量を上回ると見込まれている。

 輸出量は、世界全体で2億761万トン(同4.3%減)と前年度からやや減少すると見込まれている。これは、ブラジルが増加見込みであるものの、米国やアルゼンチンが減少見込みであることが影響している。

 この結果、期末在庫は、EUを除く主要国の期末在庫の減少を反映し、前回予測から368万トン上方修正されたものの、2億8122万トン(同7.3%減)と前年度からかなりの程度減少すると見込まれている。
 

1

米国

【需給、価格動向:トウモロコシ】
米国は生産量の減少などから期末在庫はかなりの程度減少
 
USDA/WAOBは2026年6月11日、2026/27年度(9月〜翌8月)の米国のトウモロコシ需給予測値を公表した(表)。

 これによると、米国内生産量は、収穫面積と単収の減少から159億9500万ブッシェル(4億629万トン(注)、前年度比6.0%減)と前年度からかなりの程度減少すると見込まれている。

 米国内消費量は、飼料等向けの減少により130億5500万ブッシェル(3億3161万トン、同0.6%減)と前年度からわずかに減少すると見込まれている。

 輸出量は、生産量の減少もあり、31億5000万ブッシェル(8001万トン、同5.3%減)と前年度からやや減少すると見込まれているものの、依然として米国は世界最大の輸出国である。

 この結果、期末在庫は、19億6000万ブッシェル(4979万トン、同8.6%減)と前年度からかなりの程度減少すると見込まれている。

 また、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は、12.1%(同0.9ポイント減)と、前年度を下回ると見込まれている。

 生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり4.40米ドル(706円。1キログラム当たり28円、同6.0%高)と前年度からかなりの程度上昇すると見込まれている。

 (注)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。
 

2

【貿易動向:トウモロコシ】
26年4月の輸出量は前月からかなりの程度減少、輸出価格は前月からわずかに上昇
 
2026年4月の米国のトウモロコシ輸出量は、753万6705トン(前年同月比3.4%減、前月比6.3%減)と前年同月をやや下回り、前月からかなりの程度減少した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり227.3米ドル(3万6457円、同1.3%安、同1.5%高)と前年同月をわずかに下回り、前月からわずかに上昇した。

 


 

3

【貿易動向:コーンスターチ】
26年4月の輸出量は前月からやや減少、輸出価格は前月からわずかに下落
 
2026年4月の米国のコーンスターチ輸出量は、1万9368トン(前年同月比0.7%増、前月比4.6%減)と前年同月をわずかに上回り、前月からやや減少した(表、図)。

 同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり782.8米ドル(12万5553円、同6.9%高、同1.5%安)と前年同月をかなりの程度上回り、前月からわずかに下落した。
 







 米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、26年5月の同国中西部市場におけるコーンスターチ価格は、1ポンド当たり15.52米セント(注)(25円、前年同月比6.0%安、前月比1.0%高)と前年同月をかなりの程度下回り、前月からわずかに上昇した(図)。

 (注)1ポンドは約453.6グラム、1米セントは1米ドルの100分の1。
 

4

タピオカでん粉

タイ

【生産動向】
25/26年度のキャッサバ生産量は前年度からやや減少する見込み
 
タイ農業協同組合省農業経済局(OAE)が公表した「農業経済2026年5月」によると、2025/26年度(10月〜翌9月)のキャッサバ収穫面積は、788万ライ(126万ヘクタール(注1)、前年度比7.3%減)と前年度からかなりの程度減少し、単収は1ライ当たり3.07トン(1ヘクタール当たり19.18トン、同3.2%減)とやや減少が見込まれている(表)。この結果、生産量は2419万トン(同10.2%減)とかなりの程度減少すると見込まれている。

 タイでは、18/19年度からキャッサバモザイク病(注2)の感染が拡大しており、同省農業普及局(DOAE)によると、26年6月15日現在の感染面積は、34県で60万7941ライ(9万7271ヘクタール、前月比6.3%減)と収穫予測面積の約1割を占める。また、現地報道によると、エルニーニョ現象による高温乾燥の影響で、作付け遅れや健全苗の不足、芽の異常密生や葉の萎縮などを引き起こすキャッサバてんぐ巣病の感染も拡大しており、収量の低下だけでなく、でん粉含有率の低下も問題となっている。

 (注1)1ライを0.16ヘクタールとして農畜産業振興機構が換算。
 (注2)ウイルス感染により葉に黄化斑が発生する病気で、光合成機能が低下し、枯死することもあるため収穫量が大幅に減少する。タイのほかに、近隣国のベトナムやカンボジアでの流行が確認されている。
 

5

【価格動向】
国内価格は前月からかなり大きく上昇
 
タイ・タピオカでん粉協会(TTSA)によると、2026年6月第2週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり21.30バーツ(106円、前年同期比59.0%高、前月同週比15.1%高)と前年同期を大幅に上回り、前月からかなり大きく上昇した(図)。キャッサバ生産量の減少やでん粉含有率の低下、ラオスやカンボジアからの輸入量減少などにより、でん粉工場への供給不足が生じている。また、肥料や燃料、人件費も上昇しており、生産コストや原材料価格の高騰がタピオカでん粉価格上昇の原因とみられる。
 

6

【貿易動向】
26年4月の輸出量は前月から大幅に減少、輸出価格は前月からかなりの程度上昇
 
2026年4月のタピオカでん粉輸出量は、20万4778トン(前年同月比17.1%減、前月比23.3%減)と前年同月、前月からいずれも大幅に減少した(表、図)。

 同月の輸出価格(FOB価格・バンコク)は、1トン当たり553.3米ドル(8万8744円、同32.9%高、同8.5%高)と、前年同月を大幅に上回り、前月からかなりの程度上昇した。
 



 

7

ベトナム

【生産・貿易動向】
26年4月の輸出量は前月から大幅に減少、輸出価格は前月からかなり大きく上昇
 
ベトナムの民間調査会社(AgroMonitor)によると、キャッサバの苗不足や生産コスト上昇、収益性の高い他作物への転作、労働力の都市部への流出などにより、2026/27年度(8月〜翌7月)の作付面積は増加が見込めず、同年度のキャッサバ生産量は伸び悩むと予測されている。

 2026年4月のタピオカでん粉輸出量は、9万3275トン(前年同月比63.3%減、前月比69.9%減)と前年同月、前月からいずれも大幅に減少した(表、図)。

 同月の輸出価格(CFR価格・中国向け)は、1トン当たり509.0米ドル(8万1639円、同50.1%高、同13.9%高)と前年同月を大幅に上回り、前月からかなり大きく上昇した。

 同月の輸出価格(CFR価格・中国向け)は、1トン当たり509.0米ドル(8万1639円、同50.1%高、同13.9%高)と前年同月を大幅に上回り、前月からかなり大きく上昇した。
 



 

8

ばれいしょでん粉

EU

【貿易動向】
26年3月の輸出量は前月からやや減少、輸出価格は前月からわずかに下落
 
2026年3月のばれいしょでん粉輸出量(注)は、3万8430トン(前年同月比0.9%増、前月比5.0%減)と前年同月をわずかに上回り、前月からやや減少した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり717.2ユーロ(13万4231円、同26.4%安、同2.0%安)と前年同月を大幅に下回り、前月からわずかに下落した。

 (注)EU27カ国による輸出。輸出先の不明なものを除く。




 

9

化工でん粉

 デキストリンおよびその他の化工でん粉(以下「化工でん粉」という)の主要国・地域別輸出量および輸出価格は、以下の通りである。

タイ

【貿易動向】
26年4月の輸出量は前月から大幅に減少、輸出価格は前月からかなり大きく上昇
 
2026年4月の化工でん粉の輸出量は、8万6476トン(前年同月比3.9%増、前月比17.2%減)と前年同月をやや上回り、前月から大幅に減少した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり878.0米ドル(14万822円、同6.8%高、同11.1%高)と前年同月をかなりの程度上回り、前月からかなり大きく上昇した。




 

10

EU

【貿易動向】
26年3月の輸出量は前月から大幅に減少、輸出価格は前月からやや下落
 
2026年3月の化工でん粉の輸出量(注)は、3万1802トン(前年同月比33.6%減、前月比25.8%減)と前年同月、前月からいずれも大幅に減少した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1358.6ユーロ(25万4276円、同8.2%安、同4.7%安)と前年同月をかなりの程度下回り、前月からやや下落した。

 (注)EU27カ国による輸出。輸出先の不明なものを除く。




 

11

米国

【貿易動向】
26年4月の輸出量は前月からかなりの程度減少、輸出価格は前月からわずかに上昇
 
2026年4月の化工でん粉の輸出量は、2万3354トン(前年同月比3.5%増、前月比10.8%減)と前年同月をやや上回り、前月からかなりの程度減少した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり1755.2米ドル(28万1517円、同2.3%高、同2.1%高)と前年同月、前月からいずれもわずかに上昇した。
 



 

12

中国

【貿易動向】
26年4月の輸出量は前月からかなり大きく増加、輸出価格は前月からわずかに上昇
 
2026年4月の化工でん粉の輸出量は、2万1639トン(前年同月比60.5%増、前月比13.1%増)と前年同月を大幅に上回り、前月からかなり大きく増加した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1210.7米ドル(19万4184円、同1.2%安、同0.8%高)と前年同月をわずかに下回り、前月からわずかに上昇した。
 



 

13

豪州

【貿易動向】
26年4月の輸出量は前月からわずかに減少、輸出価格は前月並み
 
2026年4月の化工でん粉の輸出量は、5598トン(前年同月比83.1%増、前月比1.4%減)と前年同月を大幅に上回り、前月からわずかに減少した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1720.1米ドル(27万5887円、同4.4%高、同0.2%安)と前年同月をやや上回り、前月並みであった。
 



 

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