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最終更新日:2026年8月10日
【需給動向:トウモロコシ】
26/27年度の期末在庫は、前月から下方修正でかなりの程度減少
米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および同省海外農業局(USDA/FAS)は2026年7月10日、26/27年度の世界のトウモロコシ需給予測値を更新した(表)。
これによると、同年度の世界のトウモロコシ生産量は、12億9709万トン(前年度比2.3%減)と前月から329万トン下方修正された。EUやケニアなどの下方修正が反映された。
輸入量は、世界全体で2億400万トン(同3.7%増)と前月から437万トン上方修正された。生産減のEUやケニアなどの上方修正などが反映された。
消費量は、世界全体で13億2049万トン(同0.4%減)と前月から203万トン下方修正された。EUやロシアの下方修正などが反映された。ただし、前月に引き続き生産量を上回ると予測されている。
輸出量は、世界全体で2億988万トン(同4.9%減)と前月から227万トン上方修正された。米国やカナダの上方修正が反映された。
この結果、期末在庫は、2億7526万トン(同7.8%減)と前月から596万トン下方修正された。米国、ウクライナ、EU、中国の下方修正が反映された。

【需給、価格動向:トウモロコシ】
米国は生産量の減少などから期末在庫はかなり大きく減少
USDA/WAOBは2026年7月10日、2026/27年度(9月〜翌8月)の米国のトウモロコシ需給予測値を更新した(表)。
米国内生産量は、前月から上方修正されたものの、収穫面積と単収の減少が影響し、160億ブッシェル(4億642万トン(注)、前年度比6.0%減)と前年度からかなりの程度減少すると見込まれている。
米国内消費量は前月から据え置きで、130億5500万ブッシェル(3億3161万トン、同1.5%減)と前年度からわずかな減少が見込まれている。
輸出量は前月から上方修正されたものの、32億ブッシェル(8128万トン、同3.8%減)と前年度からやや減少すると見込まれている。
この結果、期末在庫は、期首在庫が前月から下方修正されたことも影響し、17億9000万ブッシェル(4547万トン、同11.4%減)と前年度からかなり大きく減少すると見込まれている。
また、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は、11.0%(同1.2ポイント減)と、前年度を下回ると見込まれている。
生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり4.40米ドル(719円。1キログラム当たり28円、同6.0%高)と前年度からかなりの程度上昇すると見込まれている。
(注)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。

【貿易動向:トウモロコシ】
26年5月の輸出量は前月からやや減少、輸出価格は前月からわずかに上昇
2026年5月の米国のトウモロコシ輸出量は、726万6244トン(前年同月比0.2%増、前月比3.6%減)と前年同月並みとなり、前月からやや減少した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり228.2米ドル(3万7286円、同0.8%高、同0.4%高)と前年同月、前月からいずれもわずかに上昇した。


【貿易動向:コーンスターチ】
26年5月の輸出量は前月からかなり大きく増加、輸出価格は前月からわずかに下落
2026年5月の米国のコーンスターチ輸出量は、2万2348トン(前年同月比27.6%増、前月比15.4%増)と前年同月を大幅に上回り、前月からかなり大きく増加した(表、図)。
同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり777.4米ドル(12万7019円、同4.1%高、同0.7%安)と前年同月をやや上回り、前月からわずかに下落した。


米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、26年6月の同国中西部市場におけるコーンスターチ価格は、1ポンド当たり16.15米セント(注)(26円、前年同月比0.9%安、前月比4.0%高)と前年同月をわずかに下回り、前月からやや上昇した(図)。
(注)1ポンドは約453.6グラム、1米セントは1米ドルの100分の1。

【生産動向】
25/26年度のキャッサバ生産量は前年度から減少する見込み
タイ農業協同組合省農業経済局(OAE)が公表した「農業経済2026年6月」によると、2025/26年度(10月〜翌9月)のキャッサバ収穫面積は、788万ライ(126万ヘクタール(注1)、前年度比7.3%減)と前年度からかなりの程度減少し、単収は1ライ当たり3.07トン(1ヘクタール当たり19.18トン、同3.2%減)とやや減少すると見込まれている(表)。この結果、生産量は2419万トン(同10.2%減)とかなりの程度減少すると見込まれている。
タイでは、18/19年度からキャッサバモザイク病(注2)の感染が拡大しており、同省農業普及局(DOAE)によると、26年7月13日現在の感染面積は、34県で66万2466ライ(10万5995ヘクタール、前月比9.0%増)と収穫予測面積の約1割を占める。タイキャッサバ貿易協会などはキャッサバモザイク病感染拡大の要因として、1)キャッサバモザイク病に抵抗性のない品種や罹病株から自家増殖させた種茎を作付けしたこと、2)極端な豪雨や干ばつなどの天候不順−などを挙げている。
キャッサバモザイク病の感染拡大を受けて同省は、同病による減収と種茎不足への対応として、1)技術と革新による生産能力の向上(グリーンエネルギーの活用による点滴灌漑システム、ドローンの利用など)、2)種茎の安定確保(キャッサバモザイク病抵抗性品種の普及)、3)政府、生産者、企業の3者による共同作業部会の設置によるキャッサバモザイク病発生および対応状況のモニタリングとキャッサバモザイク病抵抗性品種作付け実証圃場の設置−の3項目からなる「三つの側面による統合行動計画」を公表した。また、同省は同計画の公表に合わせ、外来病害虫リスク防止のため、研究目的以外での外国産キャッサバ品種の輸入を禁止することを決定した。
同計画により同省は、26/27年度のキャッサバ生産量回復を目指している。
(注1)1ライを0.16ヘクタールとして農畜産業振興機構が換算。
(注2)ウイルス感染により葉に黄化斑が発生する病気で、光合成機能が低下し、枯死することもあるため収穫量が大幅に減少する。タイのほかに、近隣国のベトナムやカンボジアでの流行が確認されている。

【価格動向】
国内価格は前月同週からかなりの程度上昇
タイ・タピオカでん粉協会(TTSA)によると、2026年7月第1週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり22.15バーツ(110円、前年同期比65.3%高、前月同週比7.0%高)と前年同期を大幅に上回り、前月同週からかなりの程度上昇した(図)。キャッサバ生産量の減少やでん粉含有率の低下、ラオスやカンボジアからの輸入量減少などにより、でん粉工場への供給不足が生じている。また、肥料や燃料価格、人件費が上昇しており、生産コストや原材料価格の高騰もタピオカでん粉価格上昇の要因とみられる。

【貿易動向】
26年5月の輸出量は前月から大幅に減少、輸出価格は前月からかなり大きく上昇
2026年5月のタピオカでん粉輸出量は、13万3181トン(前年同月比50.9%減、前月比35.0%減)と前年同月、前月からいずれも大幅に減少した(表、図)。
同月の輸出価格(FOB価格・バンコク)は、1トン当たり615.0米ドル(10万485円、同43.9%高、同11.1%高)と、前年同月を大幅に上回り、前月からかなり大きく上昇した。


【生産・貿易動向】
26年5月の輸出量は前月からやや減少、輸出価格は前月からやや上昇
ベトナムの民間調査会社(AgroMonitor)によると、2026/27年度(8月〜翌7月)の作付けは、一部地域において例年より遅い降雨やキャッサバの苗不足により遅れているが、主要生産地域では好天に恵まれ作付けが進んだ。また、キャッサバ価格は高水準を維持しており、サトウキビからキャッサバへ転換する生産者が増加しているとみられる。
2026年5月のタピオカでん粉輸出量は、8万9837トン(前年同月比66.6%減、前月比3.7%減)と前年同月を大幅に下回り、前月からやや減少した(表、図)。
同月の輸出価格(CFR価格・中国向け)は、1トン当たり531.0米ドル(8万6760円、同55.7%高、同4.3%高)と前年同月を大幅に上回り、前月からやや上昇した。


【貿易動向】
26年4月の輸出量は前月からかなりの程度減少、輸出価格は前月からわずかに下落
2026年4月のばれいしょでん粉輸出量(注)は、4万6921トン(前年同月比20.4%増、前月比9.3%減)と前年同月を大幅に上回り、前月からかなりの程度減少した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり715.5ユーロ(13万3691円、同25.3%安、同0.8%安)と前年同月を大幅に下回り、前月からわずかに下落した。
(注)EU27カ国による輸出。輸出先の不明なものを除く。




【貿易動向】
26年4月の輸出量は前月からかなりの程度増加、輸出価格は前月からわずかに上昇
2026年4月の化工でん粉の輸出量(注)は、5万2439トン(前年同月比10.6%増、前月比10.9%増)と前年同月、前月からいずれもかなりの程度増加した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1449.4ユーロ(27万820円、同6.7%安、同1.6%高)と前年同月をかなりの程度下回り、前月からわずかに上昇した。
(注)EU27カ国による輸出。輸出先の不明なものを除く。


【貿易動向】
26年5月の輸出量は前月からかなりの程度増加、輸出価格は前月からわずかに上昇
2026年5月の化工でん粉の輸出量は、2万4951トン(前年同月比1.1%増、前月比6.8%増)と前年同月をわずかに上回り、前月からかなりの程度増加した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり1767.6米ドル(28万8808円、同7.3%高、同0.7%高)と前年同月をかなりの程度上回り、前月からわずかに上昇した。


【貿易動向】
26年5月の輸出量は前月からやや増加、輸出価格は前月からわずかに下落
2026年5月の化工でん粉の輸出量は、2万2811トン(前年同月比47.9%増、前月比5.4%増)と前年同月を大幅に上回り、前月からやや増加した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1205.7米ドル(19万6999円、同5.5%安、同0.4%安)と前年同月をやや下回り、前月からわずかに下落した。


【貿易動向】
26年5月の輸出量は前月からやや増加、輸出価格は前月からかなりの程度上昇
2026年5月の化工でん粉の輸出量は、5755トン(前年同月比47.2%増、前月比3.1%増)と前年同月を大幅に上回り、前月からやや増加した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1830.7米ドル(29万9118円、同8.2%高、同6.3%高)と前年同月、前月からいずれもかなりの程度上昇した。

