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最終更新日:2026年9月10日
【需給動向:トウモロコシ】
26/27年度の期末在庫は、前月から引き続き下方修正
米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および同省海外農業局(USDA/FAS)は2026年8月12日、26/27年度の世界のトウモロコシ需給予測値を更新した(表)。
これによると、同年度の世界のトウモロコシ生産量は、12億9888万トン(前年度比2.3%減)と前月から179万トン上方修正された。EUの下方修正を米国、ロシア、ウクライナ、ザンビアなどの上方修正が上回ったことによる。
輸入量は、世界全体で2億373万トン(同3.3%増)と前月から27万トン下方修正された。EUの上方修正を中国やトルコなどの下方修正が上回ったことによる。
消費量は、世界全体で13億2305万トン(同0.4%減)と前月から256万トン上方修正された。EUの下方修正をブラジルやロシアなどの上方修正が上回ったことによる。これにより、前月に引き続き生産量を上回るとされている。
輸出量は、世界全体で2億1048万トン(同4.6%減)と前月から60万トン上方修正された。EU、ウクライナなどの下方修正を米国の上方修正が上回ったことによる。
この結果、期末在庫は、2億7466万トン(同8.1%減)と前月から60万トン下方修正された。消費量および輸出量の上方修正が生産量の上方修正を上回ったことによる。

【需給、価格動向:トウモロコシ】
生産量の減少などから期末在庫は前月から引き続き下方修正
USDA/WAOBは2026年8月12日、2026/27年度(9月〜翌8月)の米国のトウモロコシ需給予測値を更新した(表)。
米国内生産量は、収穫面積の上方修正により前月から上方修正されたものの、単収の下方修正が影響し、160億1300万ブッシェル(4億675万トン(注)、前年度比5.9%減)と前年度からやや減少すると見込まれている。
米国内消費量は前月から据え置かれ、130億5500万ブッシェル(3億3161万トン、同1.5%減)と前年度からわずかな減少が見込まれている。
輸出量は前月から上方修正されたものの、32億7500万ブッシェル(8319万トン、同3.7%減)と前年度からやや減少すると見込まれている。
この結果、期末在庫は、前月に引き続き下方修正され、16億5300万ブッシェル(4199万トン、同15.0%減)と前年度からかなり大きく減少すると見込まれている。
また、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)も、10.1%(同1.6ポイント減)と、前年度を下回ると見込まれている。
生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり4.50米ドル(728円。1キログラム当たり29円、同8.4%高)と前年度からかなりの程度上昇すると見込まれている。
(注)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。

【貿易動向:トウモロコシ】
26年6月の輸出量は前月からかなりの程度増加、輸出価格は前月からわずかに下落


【貿易動向:コーンスターチ】
26年6月の輸出量は前月からやや減少、輸出価格は前月からやや上昇


米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、26年7月の同国中西部市場におけるコーンスターチ価格は、1ポンド当たり15.04米セント(注)(24円、前年同月比5.5%安、前月比6.9%安)と前年同月をやや下回り、前月からかなりの程度下落した(図)。
(注)1ポンドは約453.6グラム、1米セントは1米ドルの100分の1。

【生産動向】
25/26年度のキャッサバ生産量は前年度から減少する見込み
タイ農業協同組合省農業経済局(OAE)が公表した「農業経済2026年7月」によると、2025/26年度(10月〜翌9月)のキャッサバ収穫面積は、788万ライ(126万ヘクタール(注1)、前年度比7.3%減)と前年度からかなりの程度減少し、単収は1ライ当たり3.07トン(1ヘクタール当たり19.18トン、同3.2%減)とやや減少すると見込まれている(表)。この結果、生産量は2419万トン(同10.2%減)とかなりの程度減少すると見込まれている。
タイでは、18/19年度からキャッサバモザイク病(注2)の感染が拡大しており、同省農業普及局(DOAE)によると、26年8月14日現在の感染面積は、35県で70万6721ライ(11万3075ヘクタール、前月比6.7%増)と収穫予測面積の約1割を占める。
現地報道によると、キャッサバ産業関連の4団体(タイ・タピオカ貿易協会〈TTTA〉、タイ・タピオカ製品工場協会〈TTPFA〉、タイ・タピオカでん粉協会〈TTSA〉、東北部タピオカ貿易協会〈NETTA〉)は、同病の感染拡大による単収の低下や健全苗の不足からキャッサバ生産量が低迷し、深刻な原材料不足が生じていることを明らかにした。同国のキャッサバ需要は年間3700万〜4500万トンに達するが、生産量はこれを大きく下回る見込みである。また、でん粉工場の多くは生産能力の2〜3割の稼働にとどまり、原材料不足の影響は輸出にも及んでいる。これを受け、4団体は約80億バーツ(391億円)の復興予算を政府に要請し、1)キャッサバモザイク病対策を国家的課題として位置付け、健全苗や耐病性品種の普及を加速すること、2)システムや技術への投資により単収を高め、3年以内に生産量を3500万トンまで回復させること、3)生産者を支援するためキャッサバの取引基準を見直すこと、4)輸出入の管理を強化し、サプライチェーン全体の安定化に向けた中央データベースを整備すること−という四つの対策を提案した。
(注1)1ライを0.16ヘクタールとして農畜産業振興機構が換算。
(注2)ウイルス感染により葉に黄化斑が発生する病気で、光合成機能が低下し、枯死することもあるため収穫量が大幅に減少する。タイのほかに、近隣国のベトナムやカンボジアでの流行が確認されている。

【価格動向】
国内価格は前月同週からわずかに上昇
タイ・タピオカでん粉協会(TTSA)によると、2026年8月第2週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり22.30バーツ(109円、前年同期比65.2%高、前月同週比0.7%高)と前年同期を大幅に上回り、前月同週からわずかに上昇した(図)。キャッサバ生産量の減少やでん粉含有率の低下、ラオスやカンボジアからの輸入量減少などにより、でん粉工場への供給不足が生じている。また、肥料や燃料価格、人件費が上昇しており、生産コストや原材料価格の高騰もタピオカでん粉価格上昇の要因とみられる。

【貿易動向】
26年6月の輸出量は前月から大幅に減少、輸出価格は前月からかなり大きく上昇
2026年6月のタピオカでん粉輸出量は、9万8262トン(前年同月比55.1%減、前月比26.2%減)と前年同月、前月からいずれも大幅に減少した(表、図)。
同月の輸出価格(FOB価格・バンコク)は、1トン当たり690.0米ドル(11万1587円、同58.0%高、同12.2%高)と、前年同月を大幅に上回り、前月からかなり大きく上昇した。


【生産・貿易動向】
26年6月の輸出量は前月から大幅に増加、輸出価格は前月からやや上昇
ベトナムの民間調査会社(AgroMonitor)によると、2026/27年度(8月〜翌7月)の作付面積は、主要生産地域での好天やキャッサバ価格の高騰からわずかに増加する可能性がある。しかし、キャッサバ価格が下落していた時期に、より収益性が高いコーヒーやドリアンなどの長期的な投資が必要な作物への転作が進んだため、キャッサバ作付面積の増加は限定的となる見込みである。
26年6月のタピオカでん粉輸出量は、11万6128トン(前年同月比40.1%減、前月比29.3%増)と前年同月を大幅に下回り、前月から大幅に増加した(表、図)。
同月の輸出価格(CFR価格・中国向け)は、1トン当たり552.0米ドル(8万9269円、同56.8%高、同4.0%高)と前年同月を大幅に上回り、前月からやや上昇した。


【貿易動向】
26年5月の輸出量は前月からかなりの程度減少、輸出価格は前月からわずかに下落


【貿易動向】
26年6月の輸出量は前月からわずかに減少、輸出価格は前月からやや上昇


【貿易動向】
26年5月の輸出量は前月からかなりの程度減少、輸出価格は前月からわずかに下落


【貿易動向】
26年6月の輸出量は前月からかなりの程度減少、輸出価格は前月からわずかに下落


【貿易動向】
26年6月の輸出量は前月からかなり大きく減少、輸出価格は前月からやや上昇


【貿易動向】
26年6月の輸出量は前月からかなり大きく減少、輸出価格は前月からわずかに下落

