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2 日本の品目別主要輸入先の動向

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最終更新日:2026年10月9日

2 日本の品目別主要輸入先の動向

2026年10月


 本稿中の為替レートは、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年8月末日TTS相場の1米ドル=161.02円、1ユーロ=187.00円、1タイバーツ=4.91円を使用した。

 なお、本稿中の輸出価格は品目に応じて以下の価格を使用。

 ・FAS(Free alongside ship)価格:貨物が輸出国の埠頭(ふ とう)または艀(はしけ)に置かれた時点までの費用を含めた価格。
 ・CFR(Cost and Freight)価格:貨物が輸出国の船上に置かれた時点までの費用および輸入国までの運賃を含めた価格。
 ・FOB(Free on Board)価格:貨物が輸出国の船上に置かれた時点までの費用を含めた価格。

トウモロコシ・コーンスターチ

世 界

【需給動向:トウモロコシ】
26/27年度の期末在庫は、前月から引き続き下方修正

 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および同省海外農業局(USDA/FAS)は2026年9月11日、26/27年度の世界のトウモロコシ需給予測値を更新した(表)。

 これによると、同年度の世界のトウモロコシ生産量は、12億9095万トン(前年度比3.0%減)と前月から793万トン下方修正された。EUやカナダの上方修正を米国、ロシア、インド、ケニアなどの下方修正が上回ったことによる。

 輸入量は、世界全体で2億311万トン(同3.5%増)と前月から62万トン下方修正された。主要国は据え置かれたものの、メキシコの下方修正などが行われたことによる。

 消費量は、世界全体で13億2023万トン(同0.4%減)と前月から282万トン下方修正された。ブラジルやEUなどの上方修正を米国やメキシコなどの下方修正が上回ったことによる。なお、前月に引き続き生産量を上回るとされている。

 輸出量は、世界全体で2億1008万トン(同3.7%減)と前月から40万トン下方修正された。ブラジルの下方修正などが行われたことによる。

 この結果、期末在庫は、2億7210万トン(同9.7%減)と前月から256万トン下方修正された。生産量および輸入量の下方修正が消費量および輸出量の下方修正を上回ったことによる。
1

米 国

【需給、価格動向:トウモロコシ】
生産量の減少などから、期末在庫は前年度に比べ大幅に減少

 USDA/WAOBは2026年9月11日、2026/27年度(9月〜翌8月)の米国のトウモロコシ需給予測値を更新した(表)。

 生産量は、収穫面積および単収が前月から下方修正されたことにより、158億ブッシェル(4億134万トン(注)、前年度比7.2%減)と前年度からかなりの程度減少すると見込まれている。

 消費量は前月から下方修正され、129億500万ブッシェル(3億2780万トン、同2.6%減)と前年度からわずかな減少が見込まれている。

 輸出量は前月から据え置かれ、32億7500万ブッシェル(8319万トン、同4.4%減)と前年度からやや減少すると見込まれている。

 この結果、期末在庫は、前月に引き続き下方修正され、15億6700万ブッシェル(3980万トン、同18.5%減)と前年度から大幅に減少すると見込まれている。

 また、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)も、9.7%(同1.8ポイント減)と、前年度を下回ると見込まれている。

 生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり4.80米ドル(773円。1キログラム当たり30円、同15.7%高)と前年度からかなり大きく上昇すると見込まれている。

(注)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。
 
2
【貿易動向:トウモロコシ】
26年7月の輸出量は前月からやや減少、輸出価格は前月からやや下落


 
3
【貿易動向:コーンスターチ】
26年7月の輸出量は前月からわずかに増加、輸出価格は前月からやや下落
 





 米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、26年8月の同国中西部市場におけるコーンスターチ価格は、1ポンド当たり15.61米セント(注)(25円、前年同月比2.8%高、前月比3.8%高)と前年同月をわずかに上回り、前月からやや上昇した(図)。

 (注)1ポンドは約453.6グラム、1米セントは1米ドルの100分の1。
 
5

タピオカでん粉

タ イ

【生産動向】
25/26年度のキャッサバ生産量は前年度から減少する見込み

 タイ農業協同組合省農業経済局(OAE)が公表した「農業経済2026年8月」によると、2025/26年度(10月〜翌9月)のキャッサバ収穫面積は、788万ライ(126万ヘクタール(注1)、前年度比7.3%減)と前年度からかなりの程度減少し、単収は1ライ当たり3.07トン(1ヘクタール当たり19.18トン、同3.2%減)とやや減少すると見込まれている(表)。この結果、生産量は2419万トン(同10.2%減)とかなりの程度減少すると見込まれている。

 タイでは、18/19年度からキャッサバモザイク病(注2)の感染が拡大しており、同省農業普及局(DOAE)によると、26年9月11日現在の感染面積は、37県で77万8238ライ(12万4518ヘクタール、前月比10.1%増)と収穫予測面積の約1割を占める。

 国家経済社会開発評議会事務局が公表した「2026年第2四半期タイ経済状況」によると、エルニーニョ現象は26年後半に一段と強まる見通しである。主要農産物の生産への影響が懸念されており、同現象による降雨不足やダムの貯水量低下により、深刻な干ばつが発生した場合、キャッサバについては約106万トンの被害が発生すると試算されている。これは26年の生産量の約4%に相当し、被害額は約28億バーツ(約137億円)に達すると見込まれている。

 (注1)1ライを0.16ヘクタールとして農畜産業振興機構が換算。
 (注2)ウイルス感染により葉に黄化斑が発生する病気で、光合成機能が低下し、枯死することもあるため収穫量が大幅に減少する。タイのほかに、近隣国のベトナムやカンボジアでの流行が確認されている。
 
6
【価格動向】
国内価格は前月同週並み

 タイ・タピオカでん粉協会(TTSA)によると、2026年9月第2週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり22.30バーツ(109円、前年同期比66.4%高、前月同週同)と前年同期を大幅に上回り、前月同週並みであった(図)。キャッサバ生産量の減少やでん粉含有率の低下、ラオスやカンボジアからの輸入量減少などにより、でん粉工場への供給不足が生じている。また、肥料や燃料価格、人件費が上昇しており、生産コストや原材料価格の高騰もタピオカでん粉価格上昇の要因とみられる。


【貿易動向】
26年7月の輸出量は前月からかなりの程度減少、輸出価格は前月からわずかに上昇

 2026年7月のタピオカでん粉輸出量は、9万623トン(前年同月比55.2%減、前月比7.8%減)と前年同月を大幅に下回り、前月からかなりの程度減少した(表、図)。

 同月の輸出価格(FOB価格・バンコク)は、1トン当たり700.0米ドル(11万2714円、同56.6%高、同1.4%高)と、前年同月を大幅に上回り、前月からわずかに上昇した。



 
7

ベトナム

【生産・貿易動向】
26年7月の輸出量は前月から大幅に減少、輸出価格は前月からかなりの程度上昇

 ベトナムの民間調査会社(AgroMonitor)によると、2026/27年度(8月〜翌7月)の作付面積は、キャッサバ価格の高騰による収益改善の期待感から増加する可能性がある。しかし、価格が下落していた時期に、より収益性が高いコーヒーやドリアンなど長期的な投資が必要な作物への転作が進んだため、キャッサバ作付面積の増加は限定的となる見込みである。

 26年7月のタピオカでん粉輸出量は、7万1670トン(前年同月比53.9%減、前月比37.9%減)と前年同月、前月からいずれも大幅に減少した(表、図)。

 同月の輸出価格(CFR価格・中国向け)は、1トン当たり599.0米ドル(9万6451円、同73.6%高、同8.5%高)と前年同月を大幅に上回り、前月からかなりの程度上昇した。



 
7

ばれいしょでん粉

E U

【貿易動向】
26年6月の輸出量は前月からやや増加、輸出価格は前月からわずかに上昇



 
8

化工でん粉

 デキストリンおよびその他の化工でん粉(以下「化工でん粉」という)の主要国・地域別輸出量および輸出価格は、以下の通りである。

タ イ

【貿易動向】
26年7月の輸出量は前月からやや減少、輸出価格は前月からわずかに上昇



 
8

E U

【貿易動向】
26年6月の輸出量は前月からかなりの程度増加、輸出価格は前月からやや下落






 

米 国

【貿易動向】
26年7月の輸出量は前月からやや増加、輸出価格は前月からわずかに上昇






 

中 国

【貿易動向】
26年7月の輸出量は前月からわずかに減少、輸出価格は前月からやや下落






 

豪 州

【貿易動向】
26年7月の輸出量は前月からかなりの程度減少、輸出価格は前月からわずかに上昇






 
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8678