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平成19年度でん粉原料用いも生産者交付金の対象要件審査結果について

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最終更新日:2010年3月6日

でん粉情報

平成19年度でん粉原料用いも生産者交付金の対象要件審査結果について

特産業務第二部でん粉第二課


はじめに

 平成19年度のでん粉原料用いも生産者交付金については、平成19年4月27日付けで農畜産業振興機構が制定したでん粉原料用いも交付金交付要綱に基づき、各手続きにおいて関係者における最大限の協力をいただきながら業務を開始したところであり、改めて関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。

 機構では、要件審査申請の受付を5月1日から開始しましたが、当該要件審査については9月30日現在で関係者に対する対象生産者コードの通知など、大方の手続きが終了したことから、でん粉原料用いも生産者交付金の対象要件審査結果について、対象要件区分に従って暫定版としてではありますがご報告いたします。


1.要件区分別対象生産者

 対象要件の認定を受けた者(以下「対象生産者」という。)は、鹿児島県において、合計10,583人となっており、これを要件区分別に見ると(*1参照)、認定農業者等(以下「B−1」という。)が827人、一定の作業規模を有する者(以下「B−2」という。)が5,171人、共同利用組織への参加者(以下「B−3」という。)が0人、基幹作業委託者(以下「B−4」という。)が365人、特例組織への参加者(以下「B−5」という。)が4,220人となっている。

 宮崎県については、合計203人となっており、要件区分別では、B−1が22人、B−2が131人、B−3が0人、B−4が50人、B−5が0人となっている。

 また、要件区分別の割合を見ると、上位ふたつの要件区分の計が鹿児島県(B−2、B−5)で88.7%、宮崎県(B−2、B−4)で89.1%と対象生産者のほとんどを占めている。(表1)


2.地域別対象生産者

 地域別の対象生産者では(*2参照)、薩摩半島が3,680人で最も多く、次に大隅半島2,846人、熊毛2,606人、出水薩摩1,388人と続いている。(表2、図1)

3.地域別収穫予定面積

 地域別の収穫作業予定面積は、大隅半島が2,940ヘクタールで最も広く、次に薩摩半島2,176ヘクタール、熊毛2,070ヘクタール、出水薩摩634ヘクタールと続いており、対象生産者の分布とは傾向が異なっている。(表3、図2)

 また、要件区分別の対象生産者一人当たりの収穫作業予定面積を見ると、最も広いものがB−1の1.6ヘクタール、次がB−2の1.1ヘクタールとなっており、B−4およびB−5の0.2ヘクタールとの違いが現れている。(表4)

終わりに

 対象要件の審査申請手続きについては、機構では、短期間に集中して審査・処理を行うため、審査の取扱いにコンピュータによるデータ処理を採用するなど、関係者の皆様の作業の軽減に努めて参りました。

 要件審査申請書の記載については、新たな制度の初年度でもあり、より一層のご理解を頂くため、今後も、分かりやすくご案内するとともに、説明を重ねて参りたいと考えております。

 


表1 でん粉原料用いも対象生産者数および収穫予定面積

(人、ha)

 

要件区分

宮崎県

鹿児島県

生産者数

収穫予定面積

生産者数

収穫予定面積

平成19 でん粉年度

B−1

22

98

827

1,279

B−2

131

173

5,171

5,633

B−3

0

0

0

0

B−4

50

7

365

77

B−5

0

0

4,220

884

合 計

203

278

10,583

7,873

 

表2 平成19年度でん粉原料用いも生産者 交付金要件区分別対象生産者数

(人)

地域

要 件 区 分

B−1

B−2

B−3

B−4

B−5

鹿児島

熊毛

227

1,439

0

119

821

2,606

薩摩半島

275

1,298

0

0

2,107

3,680

出水薩摩

119

364

0

5

900

1,388

大隅半島

203

2,042

0

236

365

2,846

伊佐姶良

3

28

0

5

27

63

鹿児島計

827

5,171

0

365

4,220

10,583

宮崎

22

131

0

50

0

203

合計

849

5,302

0

415

4,220

10,786

注.対象生産者の所在する地域で集計した。


表3 平成19年度でん粉原料用いも生産者交付金対象生産者
  要件区分別収穫作業予定面積

(ha)

地域

要 件 区 分

B−1

B−2

B−3

B−4

B−5

鹿児島

熊毛

292

1,536

0

33

209

2,070

薩摩半島

429

1,371

0

0

376

2,176

出水薩摩

136

296

0

1

200

634

大隅半島

395

2,406

0

43

96

2,940

伊佐姶良

26

24

0

0

4

54

鹿児島計

1,279

5,633

0

77

884

7,873

宮崎

98

173

0

7

0

278

合計

1,377

5,806

0

84

884

8,151

注1.収穫作業予定面積の集計対象圃場は、対象生産者の所在する地域で区分した。
注2.ラウンドのため、合計は必ずしも一致しない。


図1 平成19年度でん粉原料用いも生産者交付金対象生産者の分布

 

図2 平成19年度でん粉原料用いも生産者交付金対象生産者
 地域別の収穫作業面積

表4 平成19年度でん粉原料用いも生産者交付金
 対象生産者要件区分別生産者当たりの収穫作業予定面積

(ha)

地域

要 件 区 分

B−1

B−2

B−3

B−4

B−5

鹿児島

熊毛

1.3

1.1

0.3

0.3

0.8

薩摩半島

1.6

1.1

0.2

0.6

出水薩摩

1.1

0.8

0.3

0.2

0.5

大隅半島

1.9

1.2

0.2

0.3

1.0

伊佐姶良

8.8

0.8

0.0

0.1

0.9

鹿児島計

1.5

1.1

0.2

0.2

0.7

宮崎

4.4

1.3

0.1

1.4

合計

1.6

1.1

0.2

0.2

0.8

注1.収穫作業予定面積の集計対象圃場は、対象生産者の所在する地域で区分した。
注2.鹿児島県の伊佐姶良地域における要件区分B−4の生産者は、全圃場の収穫を委託しているため、0となっている。


〔注〕

*1 要件区分の概要は次のとおり。

B−1:認定農業者、特定農業団体又はこれと同様の要件を満たす組織

B−2:収穫作業面積の合計が0.5ヘクタール以上である生産者

B−3:収穫作業面積の合計が3.5ヘクタール以上である共同利用組織の構成員

B−4:基幹作業をB−1・B−2の生産者又は収穫作業面積の合計が3.5ヘクタール以上である受託組織・サービス事業体に委託している者

B−5:知事の申し出に基づき受託組織等が存在しない地域として指定された地域で、でん粉原料用かんしょ生産農家の2分の1以上が参加して組織される担い手育成組織の参加者


*2 鹿児島県の地域区分については次のとおり。(市町村合併により名称が変更されているものを含む。)

熊  毛:上屋久町、屋久町、西之表市、中種子町、南種子町

薩摩半島:いちき串木野市、日置市、鹿児島市、南さつま市、川辺町、知覧町、枕崎市、頴娃町、指宿市

出水薩摩:長島町、阿久根市、出水市、薩摩川内市、さつま町

大隅半島:曽於市、垂水市、鹿屋市、大崎町、東串良町、志布志市、錦江町、肝付町、南大隅町

伊佐姶良:大口市、菱刈町、湧水町、霧島市、加治木町、姶良町、蒲生町